司祭の焦り
アイリスを美人局として
小僧に送り込んだ事で。教会の思惑は上手く行くかと思われていた。
しかしなんと小僧はいつまで経っても、アイリスに手を出さない。
男ならだれでも犯したくなるような女だと言うのに。小僧には性欲がないのか!
そしてアイリスからの報告は、
日に日に、惚気が多く含まれる様な内容になっていた。
・・・あの女、現状に満足しているのかもしれない。
そうすると、美人局の役割が果たせるかは疑問だ。
報告書を見る限り、小僧はアイリスを人間として好感を持っているようなので
美人局として使えないからと言って、教会に戻してしまうのは下策だろう。
全く理解が出来ないが、いい年齢の男女がそんな関係で
お互いに満足しているとすると、すぐに進展するとは思えない
こうなってくると別の策を用意する必要がある。
そうしてワシが頭を悩ませていると
あの小僧が私費で孤児院を作り
そこで、高名な職人の技を教え、織物を生産すると言うではないか
その職人は東方由来の絹を扱っており
現在、王都での流行を作っているような人物だ。
そんな儲け話に乗らない話はない
孤児院では、教会の教えを広め
徐々に孤児達を懐柔すればよいと、配下の神官を送り込んだが
なんと配下の人員が、全員面接で弾かれおった。
その上、本来の勇者の役割でもある
魔王討伐にはもっと準備が必要だと言ってのらりくらりと躱しておって
全てにおいて、忌々しい小僧だ。
アイリスからの報告は、他に小僧の子種を狙っている女が増えたが
小僧が手を出してくれる素振りはない
もし、手を出して頂ける場合は、一番最初になる様に他の女には手を打った。
と連絡があった。
「そのお前が、手を出されてないから困ってるんだろうが!」
むしろ。他の女でもいいから手を出させて
小僧に女を教えさせて、我慢出来ないようにしてしまえ!
と言うような旨を返信しておいたが
今までのアイリスの報告を見るに
小僧に入れ込んでおり、指示どおりにするとは思えない。
このままではラチが開かない
何か手を打たなければ。
今代の勇者が、ハーレムタイプか純愛タイプとやらのどちらかが分からなかったが
複数の女から言い寄られてるのだから、ハーレムタイプであろう。
それなら、教会から追加の刺客を送るとしよう。
しかし、アイリスで駄目なのであれば同系統の女を送っても意味がない
どうやら、新しい女の中には
幼女の見た目をした魔道士がいるのだが
たまにその幼女に向ける視線がアイリスに向ける視線とは違った
情欲の瞳に見えるとの事だった。
報告通りであれば小僧は幼女趣味の可能性がある
なのであれば、追加で送り込むのは、あの女が適任だろう





