裏闘技場のルール
ぼくは裏闘技場の登録へ、支配人とやってきた。
登録については、名前と社会的地位の証明
ぼくの場合は、冒険者ギルドのカードとクロフォード家の印章を出した。
普段は使わないけれど、こういう時はしっかり示しておかないと
ぼくにもしもの事があった時に、実家とこの領が戦争になってしまう可能性がある。
うちの両親はやる時は徹底的にやる主義だ。
ぼくのせいで無用な揉め事は起こしたくない。
「これで登録は完了いたしました。それでは、選手控室にご案内いたします」
「はい。ありがとうございます。ちなみにチャンピオンについて教えて頂く事は出来ますか?」
「当裏闘技場のチャンピオンは、獣人族の女性で攻撃力に特化した格闘家です」
「格闘家ですか、そう言えば闘技場では武器の使用制限や禁止技などはありますか?」
戦う前提で進めてしまっていたが、相手もルールを全然確認してなかった
どうも勇者になってから考え方が雑になってる気がする。
調子がいい状態が続いていて、軽い興奮状態になっているのかもしれない
昔の勇者がところどころで変な発言や行動をする事があったようだけど
ぼくも同じ状態になっているんだろうか。
案外、教会が勇者を囲っているのは
勇者が突然暴走しないようになのかもしれないな。
試合のルールは
①相手を殺してはならない
②後遺症が残るような攻撃の禁止
③本人以外のスキル使用の禁止
④気絶するか、降参するまで続けられる
⑤試合が一刻を超える場合は判定となる
「判定の場合は、基本的にチャンピオン側が有利となります
これは、挑戦者様に積極的な試合をして頂く為ですのでご了承ください」
「それは当然だね。
カジノの興行なんだから、観客に魅せる試合をしないとならないって事だよね?」
「はい。そのとおりで御座います」
今回のルールだと、剣は使えそうにないな。
ぼくの剣は、勇者になってから
モンスターをバターの様に切り裂けるようになっている。
手加減が出来ない状態だし、試合で使えるような代物ではない
そうすると、片手盾を装備しつつ格闘戦をする事になるかな
「ルールは分かりました。普段と違う戦い方をする必要がありそうですので
試合前に訓練がしたいです。
だれか用意して頂く事は出来ますか?」
先程、ルールも聞かず試合する事にしたばかりだから
ここは一旦慎重に行動しよう。
そうして、試合用のバトルスタイルを模索しつつ
チャンピオンとの戦いの準備を進めるのであった。





