VIPルームへ
どうやらぼくはスロットで勝ちすぎてしまったようだ。
二人へのプレゼント用に、多めに稼ぎたかったんだけどやりすぎた。
難癖つけられて没収されるのだけは避けたい。
「お客様、楽しんでらっしゃいますか?」
支配人らしき人からそう問いかけられた。
「あぁ、カジノでこんなに楽しいのは初めてだよ
もう少し勝負したかったんだけど、お店に迷惑をかけちゃったかな?」
「いえいえ、とんでも御座いません
私共としましては、お客様が楽しんで頂ける事が第一でございます。
もし、まだ遊ばれるのでしたら、ぜひVIPルームへお越し願えますでしょうか?」
あぁ、やっぱりそういう流れか
VIPルームで、別の勝負をさせて回収を狙うって事かな?
「んー。いいよ」
「ありがとうございます! それでは、ご案内いたしますね。
ちなみにお客様は、裏闘技場にはご感心がありますでしょうか?」
なんだろう? よくわかないと言う顔をしていると支配人が説明をしてくれた。
「当カジノでは、裏闘技場にていくつかの掛け事がございます」
1つ、出場者のうち誰が勝つかを掛ける
1つ、使役している魔物同士を戦わせて掛ける
1つ、自身または使役した魔物が出場しカジノ側が用意したチャンピオンと戦い。勝利した場合、特別な報酬が手に入る
それぞれ参加費が必要でそれなりの額だが
ちょっと面白そうだ。
勇者になってどの程度強くなったのか試してみたい
最後のチャンピオンに勝つと手に入る報酬と言うのが気になるしね
「なるほど、面白そうですね。それで、3つ目はどの様な報酬なのでしょうか?」
「今回は、伝説の防具と、それと条件ありの副賞として、
もしチャンピオンの攻撃を完全に受け止められたらチャンピオン自身を戦闘奴隷として差し出すと言う内容になりますね」
自身を差し出す・・・か
どうしてそこまでして? と思うけれど。
チャンピオンと言う事は強いんだろうし
パーティに合わないようなら、お断りすればいいだけか。
「わかりました。ぜひ、やってみたいと思います」
「面白そうだね♪ フィル君がでるの?」
「そうだね。ぼくは勇者になってから防御力に自身があるし。ちょうどいいと思う
アイリスも異論はないかい?」
「異論はありませんが、戦うのは1人だけなのでしょうか?
私も参加出来るのであれば補助魔法でサポートさせて頂きたいです」
「今回の闘技場では1対1となっております。
終了後に魔法を掛ける事は禁止されておりませんので、専用の控室でお待ちいただく事は出来ます」
「わかりました。では私は控室で待ちます」
「んー。ボクは他の試合も見てみたいなぁ」
二人が離れ離れになるのは気になるけれど
無理強いは出来ない、ここは支配人に相談してみよう。
「二人はぼくの大事な人なんです。今日は特に綺麗でひと目を引くので心配です。
依頼料を払いますので、カジノのガードマンをつけていただく事は出来ますか?」
「はい。承ります。VIPルームでは、高位貴族や王族の方も来られるのでそういったサービスもございます。ご安心ください。
失礼ですが、お名前を頂けますでしょうか?」
「ぼくがフィルで、黒ドレスの女性がアイリス、ゴシックドレスの女性がサンドラです」
間違っても巨乳美女が、ロリータ娘が、とは言ってはイケない。
女性はセクハラに敏感だ。
表現や言い回しを間違えただけで、不機嫌になる。
「承知いたしました。
アイリス様と、サンドラ様については、部下を手配いたしますのでこの場で少々お待ち下さい。
旦那様が心配しておられますので、女性のガードマンをつけましょう
その後、フィル様は私が受付へご案内いたします」
「旦那様だなんて♡まだ早いです。でも嬉しいです」
「フィル君が旦那様、、、今夜は旦那様の子種を、、、♡」
侍従関係や、雇用関係でも旦那様って言う事あるからね!
婚姻関係だけじゃないからね!
相変わらず二人はぼくを狙っている
これが、背後関係に不安のない女性だったらどんなに気が楽か。。。
いっその事、勇者活動を止めて
実家に戻どり、二人と爛れた隠遁生活をおくるのもありかもしれない。。。
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