フラグメンツはすでにバラバラ
ぼくはフィル
冒険者パーティ、フラグメンツのリーダーだ。
魔法使いのサンドラが加入した事で活動の範囲が広がった
これで、他の街や村への遠征も安定して行える様になった。
本来なら、
『さぁ。ここから冒険の始まりだ!』『ぼくたちの戦いはこれからだ!』
と言う所なんだけど、今のパーティ内の雰囲気は最悪だ。
アイリスはずっと何か考え込んでいるし、
サンドラは明るいんだけど。どこか無理をしている感じがする。
それはきっとボクが心の壁を作ってしまったからだろう。
だってさ、アイリスの誘惑を軽減する為に
メンバーを増やそうとしたら、その追加メンバーも刺客だったんだよ?
ナニソレー、チョーウケるんですけど。。。ウケるぅ。。。。
刺客だと分かってしまったけど、サンドラの加入を拒否する事は考えられない。
彼女は魔法使いとして素晴らしいし、ぼくとサンドラの『相性は抜群』だ。
あの時は、ついテンションがあがってしまったけれど、そう思った事は嘘じゃない。
なんならサンドラのお義兄ちゃんになる覚悟があるし
アイリスだって、教会の事をなんとか出来るなら、娶りたい。というか孕ませたい。
下心満載だが、上手くやっていきたいんだ。
だってしょうがないよ。ぼくだって男の子だ。
サンドラみたいな娘を義妹にするのは、お兄ちゃんとしての義務だし
アイリスの清楚な性格にエロボディに誘惑されて好きにならないわけがない。
ぼくは悪くない。悪くないったらないっ。
でもどうしたら、この微妙な雰囲気を消せるのかな。もうわかんないよ。
「えっとさ、とりあえず。海沿いの街に行ってカジノをやってみたいと思うんだ
ばくは勇者になった事で鑑定結果が変わったので幸運になった可能性を考えている。
それの検証と、もし上手く行けば強力な武具を手に入れたい。
それに今、ぼくたちの雰囲気が微妙なのは二人とも分かってるだろうし
無理して魔物狩りをしたくないんだ。二人に必要ない怪我をさせたくない」
「そう・・・ですね。今の私が戦闘でお役に立てるとは思えません」
「ボクも賛成かな。王国のカジノには一度行ってみたかったしさ」
「それじゃ、海沿いの街アルフテにいこう」
パーティ最初の冒険がカジノとか、変な感じはするけれど
それぞれ事情のある、ぼくたちらしいかもしれない。





