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エッセイ

サービスエリアのトイレで思ったこと

掲載日:2021/08/27

朝ごはんを食べるため、高速道路のサービスエリアに立ち寄った。


まずはトイレだ。

やばい。

我慢しすぎていた。


でも急がず徐行。

出てきたひととぶつからないよう。


床に矢印が描いてある。

それに沿って、指されるほうへ。


角を曲がりながらおばさん

逆行で出てきた。


こっつんこしながら、あたしは譲らない。

譲ってたまるか。

あたしは矢印通り、おばさんは矢印逆行だ。

おばさんも譲らなかった。

無理にでも、あたしの胸を突き抜けてでも通って行こうとする。

入ってくるひと、あたし以外にいないんですけど。

出てくるひとも誰もいない。

2人きりで意地の張り合い。

2人きりでのこっつんこ。


車の運転をしていても、このおばさんはこうなんだろうか。

一方通行と標識に描いてあっても、無理にでも対向車を乗り越えてでも、通って行こうとするんだろうか。

「右側は追い越し車線」と書いてあっても、ここは自分の車線だと言わんばかりに、そこをずっと占有するんだろうか。

曲がり角を曲がったらいきなりいて

正面衝突するしかないんだろうか。

怖い。

このひとをこのままにしておくのは怖い。

もらい事故はいやだ。

関係ないところで起こされてもなんかいやだ。

こいつに譲るのは親切でも配慮でもない、悪人を育てるだけだ。

今がチャンスだ教育せねば!


でもふと考えた。

あたしももっと歳をとったら

こんなおばさんになるんだろうか。


正しいことをするのもめんどくさくなって

新しいことを覚えるのもしんどくさくなって

トイレの矢印を逆に歩いても

他人がどう思っても

どーでもいいって思うようになるんだろうか。

いつか、なるんだろうか。


おばさんが仕方なさそうに横へどいた。

あたしの顔は見ずに、床ばかり見ながら。

あたしはこの日を忘れない。

あんなおばさんにならないために、忘れない。


でも今は急いでトイレに駆け込んだ。




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― 新着の感想 ―
[一言] 「あたしの胸を突き抜けてでも通って行こうとする」 いますね~!! こういう人!! わたしの友達(男)が言っておりました「2、3人で徒党を組んで男子トイレに入ってきた」というような猛者もい…
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