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ダンジョン・ザ・チョイス~デスゲームの中で俺達が見る異常者の世界~  作者: 魔神スピリット
第21章 傲慢なる理想の権化

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884.雄壮なる者達

挿絵(By みてみん)


「実り舞い上がれ――“雄壮なる英霊竜の永劫八千代(えいごうやちよ)”!!」



 “ウェポン・クラスター”が変容していき、“雄偉なる大地母竜の永劫回帰”と、“雄偉なる精霊と剣は千代に”の特徴と能力を併せ持つ金銀の――最強の精錬剣をこの世に顕現!!


挿絵(By みてみん)


「よし」


 精錬剣二振り分のデータ全てを注ぎ込んでいるからか、左腕の甲の竜の意匠まで剣の方に移ってしまっている。


「――“大地竜支配”」


 土や岩を西洋竜の姿とし、暴風除けとなって貰う!


「一気に決める――“超噴射”!!」


 “偉大なる黄金の翼”の推力に上乗せするも、近付くほどに増す竜巻の威力に、これ以上接近できない!


「クソ!」

「この風、僕がなんとかしても?」


 いつの間にか、アテルの奴が隣に!


「……できるのか?」

「僕だって、君のその剣のように成長しているんだよ――“絶視なる剣翼”」


 アテルのSSランク、“五葉手の九鬼の黒翼”から、片翼に二振りずつ、紅黒の剣が生え並んだ!?


挿絵(By みてみん)


「“アラハバキ”――“天照大御神(アマテラスオオミカミ)”」


 黒いオーラを纏ったと思ったら、翼に追随するように浮かぶ紅黒の四本の剣が激しく輝き出し――光が、前方に掲げられた“アマテルの太陽剣”の切っ先に集められていく!



「――[絶視滅却]」



 収束された太陽光が掃射され、竜巻に直撃!!


「――ぁああああああああッッッ!!!!」


 “アマテルの太陽剣”に二十一文字が刻まれ、威力が跳ね上がり――荒れ狂う暴風を消し飛ばした!!


「ハアハア」


 追随する四振りの大剣が、灰色になった?


「今だ――行けぇ!!」

「――おう!!」


 全速力で、巨大衛星へと突っ込む!!


「行くぞ!!」


 剣に十二文字――十五文字を刻む!!


 俺の“ウェポン・クラスター”に仕込んだ三振りの大剣は、“名も無き英霊の劍”と、“ディグレイド・リップオフ”で作った英霊の劍の偽物。そして――ザッカルから返して貰った、“滅剣ハルマゲドン”だ!!



「――“終末の一撃”!!」



 総TPとMPの半分と引き換えに、歴代最強火力で黒の暴威を解き放つ!!


 ――炸裂した暴虐の威力が想定以上で――ヤバい!!


「ハアハア……し、死ぬかと思った」


 “神代の天竜”を使うのが間に合わなかったら、余波で死んでいたかもしれない。


「……クエストが終わらない? ――まさか!」


 炸裂した暴虐の痕跡が霧散していき……落ちていく残骸の発生地に……さっきまでの気象兵器とは様相が異なる、黒い円盤が!


「中に隠れていたアレが、“HAARP”の本体か!」


 こっちは、さっきの一撃に全てを掛けてたっていうのに。


 MPはほぼ無い。TPだけで終わらせてやる!


「――“飛王剣”!!」


『“因果逆転”』


 斬撃が跳ね返ってきた!!


「“精錬剣術”――サラマンダーブレイク!!」


 避けても追ってくるのが“因果逆転”のもっとも厄介な部分であるため、相殺を選択。


「コイツ、スキルも使うのか!」


 厄介な天候操作をしてこなくはなった物の、どっちの方がマシだったのやら。


「“神代の剣”――“大地竜剣術”、グランドドラゴンブレイク!!」

『“拒絶領域”』


 またしても弾かれる!


「――“一斉召喚剣”!!」


 雄壮の剣に発現した、新たな力を行使――俺が持つ技能剣を一斉顕現!!


「“神代の飛踊剣”!!」


 十二振りの大剣全てに、神代の刃を付与!


「――行け!!」


 手数でその鉄壁を超える!!


『“逢魔の波動”』


 暗い全方位への衝撃波だろうと、凌げるのは一瞬だけだ!!


『“魔力噴刃(まりょくふんば)”』


 振り抜かれるピンクの光線に、技能剣が次々と破壊されていく。


「どんな威力だ――大地の盾!!」


 指輪の盾でなんとかやり過ごすも、大きく離される!


「と、とんでもない威力だな」


 魔力うんちゃらは、総MP依存の能力だろうに。


 光が止んだ――今しか無い!!


「“神代の剣”」

『――“累積成層”』


 “アキュムレーション・イービル”が使っていた、巨大な半透明の球体を!


 けれど、あのスキルを使っている間は反撃はない!!



「“英霊龍剣術”――グレートスピリット――ドラゴンブレイク!!」



 十二文字分を乗せた一撃――でも、削れた成層は三分の一程度!!


「“飛王剣”!! ――“激情の一撃”!!」


 TP一割以下の時にだけ使える強撃を叩き込んでも、まだ突破できない!



「“天照大日神(アマテラスオオヒカミ)剣術”――グレートソーラーブレイク!!」



 アテルの奴が、成層を全て消し飛ばした!


『――“魔力砲”』

「――“神代の盾”ッ!!」


 なんとか防ぐも、遠ざかっていってしまうアテル!


『“神代の剣斧”――“猛毒魔蠍斧術”――――ヴェノムスコーピアススラッシュ!!』


 キクルの奴が、金銀の背負い物で飛行して来た?


『“拒絶領域”』


 長大な一撃も防がれたか!


『“魔蠍技”――スコーピアスニードルズ!!』

「“英霊龍技”――グレートスピリットドラゴンブレス!!」


 キクルの針群に合わせて、剣に発現した龍技を繰り出す!!


『“逢魔の波動”』


 全部防がれた!


 アレのスキル、俺達が使うよりも強力になってるだろう!


『“魔力噴刃”』

『――すまん、アサヒ』


 キクルまで弾き飛ばされた!


「――“英霊龍剣術”」


 全力で十二文字刻み――桃色の光刃をくぐり抜けて急接近!!


 ――後ろから巨大な気配――SSランクの“イービルヘキサドラゴン”が迫って――



「“勇猛大地剣術”――ブレイブグランドブレイク!!」



 巨太刀が、赤黒い悪魔竜を叩き落としてくれた!


 即座に大地竜を向かわせ、押さえ付けさせる!


「ユイに助けられたか!」


 後でいっぱいキスしてやる!



「“英霊龍剣術”――グレートスピリット――ドラゴンスラッシュ!!」



 不気味な円盤を真っ二つにした瞬間、一気に全身から力が抜けていく……。


 ――空が煌めいて、落下していく気象兵器に無数に刺さって……。


「コセさん!」


 ユイの叫びに意識が引き戻され、なんとか着地体勢を取った!


「イツツ……」


 今日は、やたら落下させられる日だな。



『――おめでとう、プレーヤー諸君。大規模突発クエスト、気象兵器を止めろ。クリアだ!』



「ハアハア、ハアハア」


 早く帰って、ゆっくり休みたい。


『頂上まで到達した者達には、後日、特別ボーナスを出そう』


 ふざけやがって。


「コセさん!」


 ユイが来てくれる……男なの、なんか嫌だな。キスしたかったのに。


『さて、気象兵器“HAARP”を破壊した功労者の名を、ここで発表させて貰おう』


「いいから、とっとと戻せ」



『その偉大なる勇者の名は――《聖王騎士団》のレギオンリーダー、マサハルだー!!』



「クソ……」


 さっきの光の剣は、ソイツの仕業か。


「火事場泥棒のまねごとをする奴が、偉大なる勇者? ――ふざけてる」


 ユイが代わりに怒ってくれる……女の姿だったら、今すぐに抱き締めるのに。


「《聖王騎士団》のレギオンリーダー……マサハルか」


 この借りは、絶対に返す。


おまけ

挿絵(By みてみん)

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