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ダンジョン・ザ・チョイス~デスゲームの中で俺達が見る異常者の世界~  作者: 魔神スピリット
第21章 傲慢なる理想の権化

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879.三姉妹の真骨頂

『行けぇぇ!!』

『『『ガルルルラァァァ!!』』』


 人狼共が、一斉に襲い来る!


『“逢魔の波動”!!』


 カズミ姉さんが、自身のスキルで敵の勢いを削いでくれた!


「“鉄球支配”!!」


 僕の鉄球付きの盾、“反芻せし偽りを叩き潰せ”に融合させた偽マスターアジャストの力を使用――無数の鉄球を撃ち出し、人狼モンスターの骨を叩き折る!


『“天雷魔法”――ヘブンサンダーレイン!!』


 ほぼ無傷のレジェンダリーを足止めしてくれるツカサ姉さん!


「“鋼鉄魔法”――スチールコーティング」


 大刀のように変形させた“アライブ・ザ・スラッシャ”を、鈍色に染めて硬質化!


『“闘気剣”』


 カズミ姉さんの思考に従い、合わせる!



『「――ハイパワースラッシュ!!」』



 一撃で、大柄の“レジェンダリー・ワーウルフ”の身体を両断!


 一つの武器で二重に同じスキルを発動した事で、威力が二乗される――それが僕達のSSランク、“アライブ・ザ・スラッシャ”の真骨頂。


「邪魔だ!」


 背後に回り込もうとした“マサカーワーウルフ”を、支配能力で作り出した巨大鉄球で仕留める!


『まず――“万有引力”!』


 別のレジェンダリーによる不意打ちを、遠ざける力で外してくれるツカサ姉さん。


『『アサヒ!』』


 姉さん達に合わせる!


『“量子分裂”』

『「『「――“飛王剣”!!」』」』


 ツカサ姉のスキルで全ての能力が半減した状態で、挟撃してきた“レジェンダリー・ワーウルフ”二体を始末!


 たとえ威力が本来の半分になろうと、TPの十分の一を消費して繰り出される“飛王剣”の二乗された攻撃力なら、レジェンダリーモンスターにも大きなダメージを負わせられる!


『「『「ハイパワースラッシュ!!」』」』


 レジェンダリーを完全に仕留めた直後に、術者へと向かって駆けていく!


 厄介な雑魚を一掃した今しか、チャンスは無い!


『もう一度行けぇぇ!!』


 もう、第二陣が生まれているだと!?


『臆するな! “ニタイカムイ”!』

『行っちゃえ! “ピリカカムイ”!』


 “レースチェンジの指輪”で種族を獣人に変えているカズミ姉さん、フェアリーに変えているツカサ姉さんのおかげで、僕は同時に二つのカムイを適用!!


『『「“猪突猛進”!!」』』


 底上げしたパワーとスピードに任せ、三乗されたエネルギー膜をぶつけ――正面から蹴散らす!!


『――グガぁぁぁッッッ!!!!』


 意表を突けたのか、躱せずに挽き潰される人狼!


「ハアハア」

『……グルルル』


 コイツ、“獣化”状態のように、千切れた手足や欠損部分が見る見る再生していく!


「邪魔だ!!」


 低ランク人狼共の波を、無理矢理に蹴散らす!!


『――ウォォォォォ!!』


 奴が獣の遠吠えを上げた瞬間、右手の銅色のかぎ爪に――赤い文字が六つ刻まれた!!


 紅い光が、有象無象の人狼共にも伝染していくだと!?


『寄こせ、アサヒ!』

「はい!」


 “反芻せし偽りを叩き潰せ”に、青い文字を六文字刻む!!


挿絵(By みてみん)


『『“逢魔の波動”!!』』


 姉さん達のスキル二乗が神代の力と共に炸裂し、人狼共を全て吹き飛ばしたどころか、ヴェアヴォルフにもダメージを与えた!


「“鋼鉄剣術”――スチールスラッシュ!!」


 首を落とそうと仕掛けた一撃が、かぎ爪に受けられてしまう!


 ――スチールコーティングを解除し、“アライブ・ザ・スラッシャ”の躍動的な双刃で――ヴェアヴォルフを切り刻んで貰い、膝を付かせた!


『最大火力だ!』

『とっとと終わらせなさい!』


 僕達の最強威力の一撃、耐えられる物なら耐えてみろ!!



『『「――――“精霊魔砲”!!」』』



 単純計算で威力三乗のうえ、それぞれの属性まで反映されているため、更に増幅された一撃。


「……か、勝った」


 ヴェアヴォルフは、跡形もなく消し飛んでいた。


 これで、願いに一手近付いた。



●●●



「うん?」


 KPが五千以上になったため絶壁目指してやって来ると、こちらをギラついた目で威嚇しているフェアリーの男? を発見。


 “偉大なる黄金の翼”を翻し、着地。


「行け!!」


 二体の、小さなフェアリーが飛んできた?


「“熱光線”!」

「“麻痺電流”!」


 翼の黄金光で防いだけれど……ずいぶん小さな攻撃だったな。あのフェアリーが小さいからか?


「“支援”!!」


 二体のフェアリーを強化した? アレって、ヘルシングの固有スキルじゃなかったか?


「“ピリカカムイ”!!」


 男フェアリーだけでなく、二体の小フェアリーにまで桃色のオーラが。


「お前のポイントを全部寄こせ!」

『“魔力砲”!!』

『“竜光砲”!!』


 さっきのスキルと違い、今度は縮小されていない?


「“拒絶領域”!!」


 今日の分を使い切ってしまった!


「最初の攻撃は、油断を誘うための物だったか」


 よく見たらアイツ、セリーヌと同じ“ティターニアの腕輪”を!


「クソぉ! なんで死んでくれないんだ! “(ざい)・精霊魔法”――シン・シルフ!!」


 フェルナンダの“精霊魔法”とは別物なのか、禍々しい見た目に凶暴性も上がった気がする。


「――“魔斬り”」


 魔法である以上、切り裂く事は可能。


「な、なんで……なんで勝てな……」


 邪魔な二体の小フェアリーを切り裂き、フェアリー男の前へ。


「よう」

「あ……ああ」


 怯えているところ悪いけれど、命を狙ってきた奴を見逃すほど俺は甘くない。


「“古代竜技”――エンシェントドラゴンブレス」


 見ているであろうモモカに気を遣い、過剰火力で瞬時に消し去った。


「……ハー」


 後で、セリーヌに何か言われたりするかな……。


 絶壁の傍へと歩を進める。



○【絶壁階層山】、第四階層の突破条件を満たしています。頂上の階層へと進みますか?


    YES         NO



「本当は、もう少し宝箱を探したかったけれど」


 残り三十分を切っているからな。


「行くか!」


 四度目の光のロードを体験し、いよいよ頂上へ。


「あれ?」


 降り立った場所は、階段がある狭いスペースに例の青いプラスチック小屋のみ。



○四階層突破報酬を四つ、選択してください。


★ダブルユニークの指輪 ★SS適応の指輪

★ツインSSランクの腕輪 ★奴隷神の腕輪

★指輪+4の首輪    ★その他+3の首輪 

★EXランク申請権    ★SSランク申請権1/2

★メダルシリンダーガン ★ウェポン・クラスター

★ザ・メダライズ・ヘイロウ 

★アラストール・ガントレット

★ポゼッション・マニピュレータ

★ユニークスキル申請権 ★隠れNPC申請権

★古代兵装申請権    ★守護神申請権

★チートファイル×3



「選択肢が一気に増えたな!」


 申請権がやたら多くて、ラインナップに適当感があるし。


 SSランクが手に入るって話だったけれど、申請権1/2とか書かれてるし……同じ物を複数回選べない仕様のくせに、ケチくせぇ。


 偽“マスターアジャスト”をばら撒いておいて、何を今更ケチってるのか。


「その中で、変わらず“チートファイル”があるのが気になるな」


 まあ、もう三つも持ってるんだし、今回は良いだろ。


 “ユニークスキル申請権”、二つの首輪……“ツインSSランクの腕輪”で良いか!


 プラスチック小屋の中を確認すると、宝箱が三つ。



○“指輪+4の首輪”を手に入れました。

○“EXグリップ”を手に入れました。

○“メダライズ・マガジン”を手に入れました。



「さてと」


 さっさと、HAARPとかいう気象兵器を破壊しに行くか。


おまけ

挿絵(By みてみん)

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