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ダンジョン・ザ・チョイス~デスゲームの中で俺達が見る異常者の世界~  作者: 魔神スピリット
第13章 偽善に隠した悪意

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501.墓所のお宝

「“鎮魂歌”――ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」


 ナターシャの歌のおかげで、蛇顔の“キングファントム”達が簡単に倒されていく。


「アンデッドやゴーストへの特化能力だけあって、効果覿面(てきめん)だな」



○“王族の妄執”×2を手に入れました。



「ナターシャが居れば、本当に楽勝みたいね。一応、チトセからコレを借りてきてたけれど」


 マリナが手にしていたのは、拳銃タイプの薬液銃。


「初めて見る気がするな、それ」

「私が調合師の墓場で手に入れていた“薬液マグナム”、Bランクよ。薬液の効力を一点五倍にするけれど、普段使ってるマルチギミックの方が使いやすいんだってさ」

「まあ、そうだろうな」


 単発式のブリッツモード、長距離用のスナイプモード、広範囲用のシャワーモード、一気に薬液を放出するリバーモードと、状況に合わせて即座に使い分けられるんだから。


「マリナって、射撃の腕は良いの?」


 トゥスカの質問。


「銃は使った事ないけれど、まあ、それなりには良いはずよ」


 よく“熱光線”を撃っているし、命中率も高いとは思うけれど……。


「ちゃんと練習して来たんだろうな?」

「……“聖水”しか持ってきてないから大丈夫よ」


挿絵(By みてみん)


 それ、俺達に当てない自信は無いって言っているような物じゃねぇか!


「出番があるかもしれませんよ、マリナ様」


 ナターシャの警戒の声音により、この空間に置かれた石の棺達が一斉に震えだしている事に気付く!


「棺は全部で百。そのうち、いったい何体がアイテムをドロップしてくれるか」


 “王族の妄執”は、一つでも多く手に入れたいところ。



●●●



「“六重詠唱”、“雷雲魔法”――サンダークラウズスプランター!!」


 六つの黒雲を生み出し、そこから多方向に六つの雷を放射! “キングファントム”の群れを一掃していく!


「オリジナルの時はこっちのルートを選ばなかったけれど、こんなに一斉に襲ってくるなんて……」


 しかも、私の特化系統魔法でも一撃で倒せていない!


「こいつら、物理攻撃がイマイチ効かないんだったな! 武器交換――”鬼哭(きこく)咆哮の金筒棒”!!」


 トキコが、筒状になっている巨大金棒に持ち替えた?


「――“鬼哭咆哮”!!」


挿絵(By みてみん)


 先端から紅いビームを発射し、数体の亡霊を消し去ってくれるトキコさん!


「ゥオりゃ!!」


 バルバザードのお尻から生えた鉄球付き尻尾、“ダイナテイルハンマ”による薙ぎ払いで、右翼から近付いてきていた“キングファントム”が後退!


「“極寒断ち”!!」


 化け物の顔が張り付いたような青い斧で、私を狙ってきた爬虫人類ゴーストをノーザンちゃんが退けてくれた!


「今だ、カプア!」

「はい!」


 チトセちゃんから借りたらしい武器、”薬液ショットガン”を撃ち、広範囲に“聖水”を拡散させ、効率的に“キングファントム”を倒してくれるカプア。


「さすがカプア」

「お褒めにあずかり光栄です、ウララ様」


 “薬液ショットガン”と“聖水”が無かったら、怪我人が……最悪、誰かは死んでいたかもしれないほど厳しかった。


「ですが、今ので手持ちの“聖水”は一本だけに」

「ここに出た奴等は一掃できたんだ。次があろうと無かろうと、この場面を乗り切れただけマシだろうさ」


 バルバがカプアを慰めてくれている。


「聞いた話だと、“キングファントム”が出るのはこの部屋だけのはずよ」

「ああいうタイプは私の好みじゃ無いな。もっと殴り甲斐がある奴が良かった」


 戦闘狂のトキコのお気には召さなかったみたい。


「とっとと墓の中の財宝を回収するぞ。ここは居心地が悪い」

「コセ様達を待たせるわけにはいきませんもんね!」


 バルバと一緒に、さっさとお宝を回収していくノーザンちゃん。


 頭蓋骨から性別を見抜いた事といい、肝の据わり方といい、本当、いったいどんな家庭で育ったのか。



○“豪奢な冠”×8を手に入れました。

○“竜王の指輪”×11を手に入れました。

○“竜帝の指輪”を手に入れました。

○“エターナルテルルリング”を手に入れました。

○”金塊”×72を手に入れました。

○“ルビー”×24を手に入れました。

○“アクアマリン”×31を手に入れました。

           :

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●●●



「今度は武具の山か」


 朽ちた防具の部屋を抜けた先に広がっていたのは、槍や剣などの殺傷力の高い武器群。


 私達が足を踏み入れると山の中から一斉に武器が浮き上がり、矛先をこちらに向けて襲い掛かってくる!


「“神代の剣影”!」


 “終わらぬ苦悩を噛み締めて”から青の鞭刃を繰り出し、片っ端から弾き飛ばしていく。


「“二重魔法”、“悪夢魔法”――」


 クオリアの静謐な声と共に、神代の力が急速に顕現していく事に気付いた!


「私が一気に吹き飛ばします、リューナ様」


 紫の布が棚引く左腕の銀の装身具、“鬱屈なる感情の発露”に九文字刻み、その力を二つの魔法陣に流し込んでいくクオリア。


「任せた!」


 ある程度、浮遊武器達を一カ所に集めておく!


 ――私とクオリアの神代文字が、意識が共振していく!!



「――――“直情の激発”」



 悪夢の黒雲の巨大な奔流が二つ、空を駆る武器達を呑み込み……全て消失させた。


「ユニーク魔法数発分に加え、神代文字によるブースト……凄まじいですの」


 隠れNPCであるサカナが、引くレベルの威力だったらしい。


「こうも簡単に一掃出来るとはな。えげつない量が襲って来るという話だったが、おかげでスキル武器のカードが大量に手に入っただろう」

「武器の回収に入ります」


 さっきの部屋と同じように、壊れた武器の山からアイテムを拾いに言ってくれるエルザとヘラーシャ。


「やはり、このレギオンは当たりだったみたいね」


 遅れてサカナも回収に移る……今、なんか気になるような事を言っていたような。


 その後、私達は奥の安全エリアへと到達。ポータルを使ってボス部屋前へと移動した。



○“竜太刀のスキルカード”を手に入れました。

○“大地鎌のスキルカード”を手に入れました。

○“暴風盾のスキルカード”を手に入れました。

○“竜王盾のスキルカード”を手に入れました。

○“波動剣のスキルカード”を手に入れました。

○“天雷槍のスキルカード”を手に入れました。

○“蒼穹槍のスキルカード”を手に入れました。

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○”猛毒のレイピア”(破損)を手に入れました。

○“爆裂の戦槍”(破損)を手に入れました。

○“ドラグ・ガンブレイド”(破損)を手に入れました。

○“蹴り飛ばせぬもの魂のごとし”(破損)を手に入れました。

○“硝子の中の鑑み”(破損)を手に入れました。

○“極寒の暴虐狂い”(破損)を手に入れました。

○“氷炎の競演を見よ”(破損)を手に入れました。

○“熱い花弁の疼き”(破損)を手に入れました。

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