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ダンジョン・ザ・チョイス~デスゲームの中で俺達が見る異常者の世界~  作者: 魔神スピリット
第7章 本質を観る力

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251.発電室へ

『『『ウフフフフ』』』


 半裸の白眼美女達がトライデント持てぇ、通路走る私達の前に立ち塞がりまぁす。


 手脚とヒップ周りが黒いシェルっぽくなければ、ベリベリナイスビューティフルでぇすね!


 あの胸のラインがぁ、堪らんとぅですよ!


「おさらばでぇす!」


 引き金を引いて、眉間を撃ち抜きまぁした!


 二体目のトライデント、邪魔でしたので、一発撃って弾かせぇ、二発目で胸をズッバンしてやぁったよぉ~!


「クリス、MPは大丈夫?」

「まだまだ大丈夫でぇっす!」


 “甘い花弁の刹那”は“魔力弾丸”を撃ち出すため、MPを消費しまぁす。


「“可変”」


 銃から剣の状態に戻してから“薔薇騎士の剣”と共に振るい、銛による一突きを右の銃剣で逸らしながら、左の騎士剣で喉を切り裂きまぁした。


「“爆走”」


 爆発的な加速力を乗せたトゥスカさんの蹴りにより、私を狙っていた深海美女の顔面が……容赦なく蹴り飛ばされまーす。


 更に、緑の風を纏う斧で、硬そうな深海モンスターを容赦なく切り潰すトゥスカさん……デンジャラスでぇす。


 アメリカ人男性ならぁ、裸足で逃げ出しそうなくらいでぇすよ。


 セフレともかぁく、結婚相手には選ばれなさそぉでぇす。


 まあ、ジョークですけどぉ。


『『『フハハハハハハ!』』』


「うるさい!! “爆走”!!」


 空中で足裏から黒煙を噴射し、見事な回し蹴りを叩き込むトゥスカさぁん……美女モンスターの首折れるの、グロでーす。


「爆裂脚!!」


 そのまま脚からボンして、三体の深海美女を爆殺しまぁした……恐ろし。


「トゥスカ……なんか怒ってないか?」

「まだ腹の虫が治まってないみたいだね」


「あんなトゥスカさん手懐けてるコセさん、マジヤバヤバでぇすね」


 インディアン以外、本当に裸足で逃げ出しそうでぇす。


 そう言えば、インディアンと髪の関係性の論文を見たことがある気がしまぁす。


 確かぁ……インディアンはぁ、不思議なくらい地雷などの罠を避ける。けどぉ、髪短くしたらぁ、その能力消えた……らしです。


 コセさんが髪を切ろうとしてメルシュ達が止めたのぉ、それが理由だったりするですかねぇ?


「あちゃー」

「どうしたんだ、メルシュ?」

「モンスターから“機関士”のサブ職業がドロップしちゃった」

「「ああ……」」


 現実はぁ、中々(まま)なりませんねぇ。


「“深海のハープン”も手に入ったけれど、ランクはCだから微妙だし」

「メルシュ、急ぎましょう」

「そうだな。デカいのは通路には現れないみたいだが、その分小回りの利く奴が出て来た」


 空中を泳ぎ回るグロテスクな魚が、段々と増えてきている気がしまぁす。


『キシャァァァ!!』

「発電室はどこだ、メルシュ!」


 襲い掛かってきた歯茎の凄いフィッシュを、盾で壁に叩き付けながら尋ねるメグミ。


「もうすぐだよ、付いてきて!」


 私とトゥスカで倒した場所を通り抜けぇ、曲がり角の前で止まるメルシュ。


 船長から受け取ったカードを溝に滑らせぇ、小さなドアを開けまーした。


「ただの模様かと思ったら、こんな所にドアがあるとは」


 暗いのもあって、妙に分かりづらいでぇす。


「行くよ」


 中に入ると……大きな機械が沢山でぇす。


「それで、どうするのですか?」

「”機関士“のサブ職業をセットすれば、復旧の仕方が分かるんだよ」


 メルシュがチョイスプレートを操作したのち、カバーを外して部品を組換え……電源が入りまぁした!


 更にキーボードを操作し、部屋の機械を稼動させていくメルシュ。


「発電機が動き出したから、直に船全体に電力が戻るよ」

「さすがメルシュだな」

「サブ職業のお陰だよ」


 などと言いつつ、スマイルを浮かべるメルシュ。


 人間離れした愛らしさ……良いですねぇ。


「次は動力室でしたよね」

「うん、急ごう。あ、休憩するなら今のうちだよ。ここにはモンスターは入ってこれないから」

「安全エリアという奴ですねぇ……あ、宝箱でぇす」


 装置の片隅に隠れるように、クエストが始まってからたびたび見掛けたダーティーな宝箱、見付けてしまいまぁした。


「罠解除」


 宝箱を開けると……鋭い綺麗な作り物の(ひれ)が出て来た?


「“ザ・ディープシーマーメイドフィン”、Aランク。人魚専用装備だね。遊泳速度を上げてくれる珍しいタイプ」

「これ、尾鰭の部分に装備するのか?」

「そうそう。切れ味も鋭いから、攻撃にも使えるよ」


 さっきもトライデントが手に入りましたしぃ、なんだかぁ、スゥーシャさんの装備が充実しそうな勢いですねぇ。



●●●



『ゥアアアアアアッ!!』


 アンモナイトのゴリラみたいな奴が、拳を振り下ろしてくる!


「“超竜撃”!」


 カウンター狙いで腕を弾き飛ばし、隙を作り出す!


「“天使の輪っか”、“天使剣術”――エンジェルプリック!!」


 天使系のスキル、効果の威力を上げてくれる輪っかを頭上に生み出し、アンモナイトゴリラの胴体を穿ち抜いてくれるクマム。


「“伸縮”――“共振破壊”!!」


 “一輪の華花への誓い”の刀身を伸ばしてアンモナイトゴリラの巨躯を突き破り、その他のモンスターにまで突き刺し――内部から破壊した!


「“氷炎魔法”――アイスフレイムブラスター!!」


 ナオの魔法により、残っていたモンスターの大半が消失。


「ハアハア、きりがないわね」

「モンスターは無視して、あの鬼を最優先に追うべきかと」

「そうだな」


 幸いと言うべきなのか、副船長の鬼は離れた場所から俺達を眺めている。


 近付くと離れていき、モンスター達による足止めを受けてしまうというパターンを繰り返していた。


「く! 風が強いわね!」


 雨が止んだと思ったら、今度は風が強くなり始めている。


「さっきみたいに一瞬飛んで下のデッキに降りるのも、もう難しそうですね」


 あの時よりも、強烈な横風が打ち付けるようになってきているからな。


「中を行くしかないか」


 ここからなら、パーティーホールに出てエレベーターを使うのが早いはず。


 俺だけなら“壁歩き”でいけるだろうけれど、ここでバラバラに行動するのは危険。


「あ、電気が付いた!」


 船内から灯りが洩れてきた。


「メルシュさん達が、電力を戻してくれたようですね」


 暗がりを通るのは避けたかったから、ちょうど良い!


「こっちだ」


 デッキ横の入り口へと先導する。


「パーティーホールのエレベーターを使おう」


「凄いですね。本当に、船の内部が頭に入っているなんて」


 中に入るなり、クマムが褒めてくれる……のだが。


「いや……さすがに全部は憶えてないよ」


 船内にプレーヤーがいないか確認した際、脱出路を頭に入れようとして、その他の部分もある程度憶えただけ。


 さすがに、動力室までの順路なんて分からない。


 発電室と違い、動力室はかなり下の後部だった気はするけれど。


「まあ、さすがに全部は無理でしょ」

「自衛隊員なら、万が一に備えて泊まるホテルの脱出路を実際に何回か歩いて、暗がりでも迷わないよう身体に憶えさせるらしいけれどな」


 その話を聞いてから、ホテルの脱出経路くらいは地図で確認するようにしていた……実際に一通り見て確認したのは初めてだったけれど。


「――出て来たか」


 豪華絢爛(けんらん)なホールに入るなり、深海モンスター共が床から染み出して来た!


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