表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョン・ザ・チョイス~デスゲームの中で俺達が見る異常者の世界~  作者: 魔神スピリット
第7章 本質を観る力

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

249/956

239.恐怖の日出ずる国


○第八問:ご近所さんから、山で取ってきたというキノコを貰いました。ご近所さんは、昔からキノコを自分で採ってよく食べているそうです。家族を守るための正しい対処はどれ?


★キノコを百度以上のお湯で茹でる 

★キノコを抗菌性のあるワサビなどの調味料で炒める

★酒に三日漬けて置く

★ご近所さんにバレないよう、さっさと捨てる



「キノコはよく火を通さないと危険ですから、上から二番目では?」

「酒に漬けておけば良いんじゃね? そうやって毒を抜いて食べるって話は、聞いたことある気がすんな」


 ノーザンちゃんとザッカルが真剣に話して居るけれど、的はずれな事を言っている気がする。


「ふ、ふふふ二人とも、さ、ささ最後の一文を読んで」


 この問題の要は、家族を守るための正しい対処。


 家族が餓死しかけてるなんて描写もないし、毒キノコが混ざっている可能性を考慮すれば、食べないのが一番……と、私は思うんだけれど。


「正解は……ご近所さんにバレないよう、さっさと捨てるだね」


 椅子に座っているユイちゃんが、私と同じ選択をする。



○正解です。


○プロでも毒キノコと食べられるキノコの見極めは難しいです。よくキノコ狩りをするという人からの貰い物でも、その道のプロ以外が取ってきたキノコは捨てましょう。捨てる勇気です。



 なんか……圧が凄い。


「この問題考えた奴、そうとう偏屈な野郎だな」

「ク、僕としたことが!」


 ザッカルが文句を言う一方で、ノーザンちゃんが悔しがっている。



○第九問:気と海の旧字を選びなさい。


★氛・涌 ★氣・海 ★氤・渾



「あ、これは真ん中だ」



○正解です。


○三問正解しました。おめでとうございます。



○”魔神・刀鬼への挑戦許可証”を手に入れました。



「ゆ、ゆユイちゃん……凄いですね」

「家で、旧字の勉強をさせられてたから分かった」


 確か、古武術の家でしたっけ?


 でも、なんでわざわざ旧字を教えて居たのでしょう? 


 古い書物を読めるように……とか?



●●●




○第十六問:北欧神話のオーディンが座る玉座の名を選択せよ。


★フリズスキャルヴ ★ヴァフスルーズニル

★エインヘリアル ★グングニル ★ドラウプニル


「……一問も正解してないのに、全然簡単になっている気がしないわ」


 サトミが絶望している。


「私は、力になれそうにないので……」


 この世界で生まれたリンピョンには荷が重い問題ばかりだから、仕方ない。


 隠れNPC扱いだから参加できないクリスも、母国がアメリカでは同様だろう。


「メグミちゃん、分かる?」

「グングニルやエインヘリアルなら聞いたことがあるけれど……あとはまったく分からないな」


 アニメが好きなアヤなら、答えが分かったんだろうが。


「私が答えても良い?」


 モモカが、可愛らしく手を上げてアピールして来た。


「みんな分からないし、良いわよ」


 座っているサトミがおんぶして、モモカの手がプレートに届くようにしてあげる。


「えっとね……これ!」


 モモカが選んだのは、フリズスキャルヴ。



○正解です。



「やったわね、モモカちゃん!」

「偉いぞ、モモカ!」


 サトミとリンピョンが、モモカを褒める。


「当たった?」


 そっか、モモカは漢字が読めないのか。


 スキルに関係ある物なら、分かる漢字もあるみたいだが……七歳なら、そろそろ漢字の勉強をさせても良いかもな。


 となると、教材をどうするか……。



○第十七問:斬るという一点において、もっとも優れた武器を選べ。


★バスターソード ★グラディウス ★日本刀

★ファルシオン ★カッツバルゲル ★偃月刀

★スキアヴォーネ ★カランビットナイフ



「バスターって付いているくらいだし、バスターソードかしら?」

「これも全然分からない……」


 サトミは武器とか興味なさそうだし、リンピョンもあまり詳しくないようだ。


「わざわざ斬るという一点と言っている事から、西洋の剣は全て除外だな。スキアヴォーネは突きがメインの武器だし」

「そういう物なの?」


 サトミが、私の言葉に懐疑的な目を向けてきた。


「西洋の大剣は重さで斬り潰す物だから、純粋な切れ味は大した事ないんだよ。それに対して、日本刀は技量さえあれば鉄まで斬る事が出来る」


 日本刀を作る複雑な工程と執念を知れば、日本刀は侍の魂と言う言葉の意味を少しは理解できるだろう。


「そういう物? なら、偃月刀が一番かしら? 日本の文化は中国から入ってきた物が多いし」

「あ、バカ!」


 サトミが偃月刀を選ぼうとしたとき、モモカが日本刀を選択した!?


「なにするの、モモカちゃん!」

「コセは日本って所で生まれたって言ってたから、日本刀が凄いに決まってるよ!」


 モモカ……日本って漢字は知ってたのか。



○正解です。



「よくやった、モモカ! 偉いぞ!」


 モモカの頭を撫でてやる!


「えへへ!」


「へ? 本当に……日本刀の切れ味が世界一なの?」

「日本刀で銃弾を斬った動画とか、一時期人気だったろう?」

「ブー。だって、武器の事なんて全然興味ないんだもの!」


 まあ、私は興味があったから、調べて知ってたわけだけれど。


「そもそも、中国や隣国が日本の劣化コピーを作るのは有名な話だろ」


 中国製、韓国製の建物が倒壊したり、彼等が作った鉄道が脱線事故を起こす比率は、日本とは比べ物にならない。


 だが、あまりの受注額の安さに、外国では日本製を選ばない国が少なくない。


 この二国はダムの崩壊問題だってあったし……典型的な利己主義者の……低周波の人間が率いる国家は、世界的な問題ばかり引き起こす。


 ……時代が進めば進むほど、高周波の人間の洗脳、排除は世界中で進んでいく。


 日本も低周波の人間が増えており、無意識レベルで、高周波の人間を利用するだけ利用して潰す仕組み、それを常識だと捉える思考が一般化していた。


 それを愚かと断じるのは、果たして酷なことなのだろうか。


 そういう意味では、アテルという男の言い分も理解は出来る。


「だって、中国四千年の歴史って言うじゃない! 漢字とか、中国から入ってきた文化って多いし! 国土も世界的にかなり広いし!」


 教科書に書いてある三大文明の嘘を、サトミはそのまま信じているタイプなのか。


「四千年って……その間に、何度国家が潰れ、その度に文化破壊が起きていたと思っている」


 日清戦争だって、中国全土丸ごと相手にしたわけじゃなくて、当時の二大勢力のうちの一つと戦っただけ。


 そして、日本との戦いを回避した腰抜け勢力が、他国の助力を得て中華人民共和国という国の建国に漕ぎ着けたのが、現在の中国共産党だ。


 西洋諸国と正面から戦い、勝利したアジアの国は日本だけ。


 負けたあと白人達に植民地化されなかったのも、敗戦後に国の君主が殺されなかったのも……世界で日本だけだ。


 日本への劣等感、嫉妬、恐怖が、百年近く経っても、中国政府が根強い反日教育を徹底し続けている理由なのだろう。


 それは、韓国や北朝鮮にも言えることか。


 逆に、ロシアでは日露戦争についてほとんど勉強しないらしいが。


「うぅ……中華料理とか、漢方薬とか、医食同源て言葉が好きだったのに……」


 そもそも、大昔の中国から文化を輸入したって話自体、時代と共に段々と疑わしくなってきている。


 クリスじゃないが、日本には異常とも言えるほど歴史を徹底的に隠した痕跡があるし。


 レプティリアンと思われる像が、日本に存在するという話もあったな。


 そう言えば、イエスキリストの墓も日本にあるって説が……。


「気を取り直して、早く終わらせよう」

「……そうね」


 最近、私とコセがサトミを精神的に追い詰めてしまっている気がする。


 ……このままだと、ちょっとまずいかもしれない。



○第十八問:第二次世界大戦下にドイツで、宇宙人の技術を用いてUFOのエンジンを研究開発していたとされる一団の名を答えよ。


★ナチスドイツ ★ハーケンクロイツ 

★ラストバタリオン ★ヴリル協会



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ