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ダンジョン・ザ・チョイス~デスゲームの中で俺達が見る異常者の世界~  作者: 魔神スピリット
第5章 無情のレギオン

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144.颶風魔法とレーザーソードと泣き虫タマ

「“魔法玉”――”暴風魔法”、ダウンバースト!!」


 黄金の箱のミミックに、凝縮された風の圧力をぶつける!!


「うそ……」


 まだ倒れない!?


「“竜光砲”!!」

「ハイパワーブーメラン!!」


 メグミちゃんとリンピョンちゃんの援護で、なんとか仕留めた!


「しぶとかったな、今の」

「どうやらゴルドモンスターだったようですね。サトミ様が攻撃したとき、魔法を軽減する”黄金障壁”が見えました」


 魔法使いにとって天敵みたいなモンスターだっけ。


 他の皆も、各々ミミックと戦っている。


 見た目ボロいのから、高級そうな赤や青など様々。


「ミミックは倒せばなにかしら手に入るらしいが、完全にランダムだから面白いな」

「稀にAランクアイテムも出るそうですからね」


 さすがにSランクの武具は出ないみたいだけれど、なにが手に入るか分からないのは面白いわね♪


「サトミ、魔法のスキルカードが手に入ったから上げる」


 カードを実体化して、私に差し出してきたメルシュちゃん!


「メルシュちゃんが持ってる魔法だったの?」

「ううん、サトミ向けかなって」

「良いの?」


 メルシュちゃんなら、所持スキルに関係なく幾らでも魔法スキルを取得できるのに。


「ありがとう、メルシュちゃん!!」


 思いっ切り、ギューッてして上げちゃう!


「良いなー」


 リンピョンちゃんが焼きもち焼いてる。ウフ、カッワイイー♪


「リンピョンちゃんは、オッパイ揉んで上げちゃうー♪」


「あん♡! だ、ダメですよ、サトミ様~♡!」


「……サトミって、いつもああなの?」

「まあ……そうだな」


「さあ、早速新しいスキルを試しちゃうわよ~!!」



○“颶風(ぐふう)魔法”を修得しました。




●●●



「へっへっへー♪」


 ミミック狩りの後、鍛冶屋でメルシュが注文してた武器を受け取った。


 新しい武器ってのは、良いよなー!


「これ、本当に俺が貰って良いのか?」


 メルシュに尋ねる。


「ザッカルがメカ(さそり)から手に入れた“ソルドライブ”っていう素材を使ってるし、ザッカルの攻撃能力が一番低いからね」


 俺が昨日手に入れたSランクスキルも、攻撃系じゃねぇしな。


「じゃあよ、これってどう使うんだ?」


 喜んでおいてなんだが、使い方がまるで分からねー。


 短剣みたいな形状だが刃が無く、”滅剣ハルマゲドン”のような溝がある。


「”レーザーソード”。MPを常に消費することで、溝部分から光剣を生み出せるAランク武器。軽いし、切断力も高いから使いやすいと思うけれど、刃と刃を打ち付けたり出来ないから、基本的に防御には使えないからね」


「ふーん」

「柄上部のボタンを押してみて」


 言われた通りにすると――二メートルくらいの光の剣が出て来た!


「スゲー、本当に軽いぜ!」


 剣とは思えねぇくらい軽い!


「これ、気に入ったわ!」


「基本攻撃は光属性の魔法扱いだから。魔法や光属性が通用しない相手には意味ないからね」


 色々面倒な仕様があるみたいだが、気に入った以上は使いこなしてやるぜ!!


「メグミにはこれ、“エレメンタルタワーシールド”」

「“ドラゴンの顎”は攻撃に使う事が多かったから、新しい大盾は助かる!」


 四色の長方形型の盾を受け取るメグミ。


「ランクはCだけれど、属性が多い攻撃ほど軽減してくれるから、暫くはメインで使えると思うよ」

「フム、どう使い分けるかな」


 今さらCランクとも思ったが、状況次第じゃ重宝するってわけだ。


「アオイにはこれ! “法喰いの金棒”」

「お、大っきい!」


 鈍色の極太金棒にアオイが困惑してるぞ、メルシュ。


 二メートル以上ありそうだし、重さも相当だろう。アオイに振り回せんのか?


「こんなに重いのは……好みじゃない」

「“大鬼の手”で使うか、合わなければアヤナに渡しても良いよ」


 そういや、アヤナの杖なら重くても振り回せんだったな。


「……なるほど。”大鬼の手”」


 さっそく試すアオイ。


 空間から飛び出して、自在に金棒を振るう化け物の手……怖ーな、アレ。


 取り敢えず、扱うのに問題は無いらしい。


 あれを作るために昨日、わざわざ“法喰いのメタルクラブ”を分解してたわけだな。


「あ、シレイアさん達です」


 リンピョンがシレイア達に気付き、俺もそっちを見ると…………タマが泣きながら、モモカに手を引かれて歩いてる!?


「ヒグ! ウグ! うえええぇぇぇぇッ!!」

「よしよし。子猫ちゃん、よしよし」


 前傾姿勢のタマの頭を、背伸びして頑張って撫で撫でしているモモカ。


 ああいう、獣人が下に見られるような光景は好きじゃねぇんだが……微笑ましいというか……憐れというか……。


 取り敢えず……獣人のくせに情けねーぞ、タマ。


「猫耳、プニプニ♡」


 モモカの奴、タマの猫耳触ってご満悦じゃねぇか!!


 ……俺も、たまにモモカに触らせてやってるけれどよ~ぉ。


 ちょっと……気持ちいいけれどよ♡



●●●



 ……タマ。昨日より頑張っていた分、反動が凄い事になっちまったね。


「この訓練法、タマには向いていないのかもしれないね」


 とはいえ、他の方法なんて思いつかないんだけれどね~。


「シレイア、”Lvアップの実”を手に入れたから、よろしく」

「ああ、構わないよ」


 ようやく、レプティリアンのアジトで手に入れたアレの出番だね。


 メルシュから実を受け取り、家のドアを開けた時だった。


「あ……」

「お帰り……皆」


 寝間着姿のコセとアタシのマスターユイが……一緒に浴場の方から出て来たのは。


「へと……お帰り」


 ちょっと居たたまれないという顔のコセ。


「シレイアさん、皆……私、リアルハーレムの人のリアルハーレムに入ったから、これからよろしく♡」


 女になってる!? 多分色んな意味で!!


 マスターとコセの切っ掛け作りになればと思って提案した訓練だったんだけれど……この数時間でいったいどれだけ進展してんの、お前ら!?


コセとユイの間になにがあったのか! 続きは今夜投稿予定!!

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