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云々蒐集短譚  作者: 里崎
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護衛の女/剣と魔術/酒場の夜盗

開いた扉の前、過度な露出の商売女が蠱惑的に笑む。

「酷い勘違いだ!俺は護衛をよこせと」受話器に激昂する男をきょとんと見て「おやくにたてるとーおもうけどなぁー」女は甘ったるい声で呟く。側近の一人にしなだれかかり、彼の服の下から爆弾を取り出した。脅迫に使われたものと同じ型の。


***


王立学園では、入学考試で剣と魔術のどちらを修めるかを決める。そして、卒業考試で特に秀でていた者は、王属の剣兵や魔導師になれるのだ。

ある年、とある生徒が創立初の卒業考試の「併願」をし、両方落第した。皆が彼を笑った。

数年後、剣飾魔術を編みだした彼が、国一番の戦将にまでなるとも知らず。


***


夜盗が酒場を襲った。

「全員、身分証を出せ!」全国民が携行する革札には、軍人や傭兵を示す紋が刻まれる。「よし、軍人や傭兵はいないな」ほくそ笑む夜盗たち。

「ああ、いないさ」

入口近くの円卓で強い酒をあおっていた白髭白髪のじいさんたちーー退役軍人たちが、ゆっくりと立ち上がった。


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