- ある少年の1日 -
初投稿です。温かい目で見てくれると嬉しいです。
ちょっとむかし
一人の天使が悪魔を倒した。
しかし、長い年月が経ち、その天使は
悪魔に堕ちた。
一人の勇者が魔王を倒した。
しかし、長い年月が経ち、その勇者は
魔王に堕ちた。
かつての自分を取り戻すべく旅に出た。
そんな感じの物語。
俺はそんな小説を書いている。まぁ、ただの趣味だ。書く奴なんてのはなかなかいないだろうが、毎日休み時間に図書室に毎回通って本を読んでる人もいるのだ。そう考えれば似たようなもんだろう。
「ひ~な~た~? まったくもー。 呼び出しておいて、こんな可愛い女の子を待たせるとかどういうこと~?」
「一言余計だ。まぁすまん、先帰っててくれ。話は明日話すから。」
「はぁ~い。明日聞くからね!」
そう言い残し、俺の彼女 瀬戸 茜は教室から出て行った。
非リア充の皆様 ざまぁみろ。
とか言いながら結構面倒だ。俺もまだ中学二年生だが、付き合うってのは高校からのほうがいいかもしれないぞ。
気が付けば教室に居るのは俺1人になっていた。集中や考え事というものは周りの音が消え失せてしまい、今の状況がわからなくなる時が多々ある。
書きためたノート2冊を鞄にしまい、机の上を片付け、教室の鍵を閉めて俺も教室を出た。
吾輩の書いているのは小説である。タイトルはまだない。 俺がダサいタイトルをつけて恥をかかない為にも、まずは明日友達に相談してみることにした。できるだけ中二病っぽいやつは避けたい。
6時半。今日も家に帰り、風呂に入り、ご飯を食べ、歯を磨いて、小説を書いて、寝る。1日やることが決まっていると早く感じるもので、今日もまた終わろうとしている。そう考えるとまだ大して生きてはいない人生がつまらなく思えた。明日も学校だが、これから先の事なんか忘れて1日1日を充実して生きていこうと思う。
「今日の晩御飯。 なんだろな。」
見てくれてありがとうございましたm(_ _)m
次話もよろしくお願いします^^