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先輩と私  作者: 理緒りん
1/1

柔道大好き先輩大好き!



大好きで…

キミの笑顔がかわいくて。

ずっと見つめていたかった。

ただキミを。

ただ大好きだったから。


【りお】


私はお母さんに連れられて、ある場所へ行った。

何処へ行くんだろう?

そんな気持ちを抱えながら車に乗った。


そぅ、あれは5年前の事。


私、りおは現在小学六年生。

これから書くことは私の5年間のお話だ。


「お母さん~ぁの先生怖いよ」

そぅ、私は今埼玉にある柔道場へ来ている。

お母さんに進められて入る事になったんだ。


「大丈夫だよ。頑張れ」


お母さんに背中を押され、道場へ足を踏み入れた。




「こんばんわぁ……」

緊張のあまり全然声が出ていない。

それもそのはず、まだ一年生なのだから。


それでも暖かく迎えてくれたのは、女子の皆だった。


「名前何て言うのぉ?」


「可愛い!よろしくね!」


「分かんなかったら何でも聞いてね!」


皆暖かくて、優しくて、すごく嬉しかった。


「りおです……。ぇーっと、よろしくお願いします」


緊張が少し解けた。

何か心がホッとしている。




練習が始まった。

全てが初めてで何が何だか分からなかった。


そんな時優しく教えてくれたのは、【みかこ】だった。

一年先輩で、練習の姿を見ていると、凄く強くて驚いた。


着々と時間は過ぎていき、練習も終りに近づいていた。


「ふぅー.....。」

疲れのあまり溜め息をつく。

小学一年生でこんな経験は初めてだから。




それから週3回練習に行き、帯の色も変わる頃。

私は4年生になっていた。


試合にも出るようになり、3.4年の部では、金メダルなんかをとってたりしていた。


周りからもどんどん強くなってると言われたし自分でもそんな気がしてた。


そんな時から私の恋心は芽生えていた。

二年先輩の憧れの先輩が好きになってたのだ。


自分でも気づいていたのか、先輩が練習している姿に見とれていたりだとか、目が合ったりだとか。意識していたんだと思う。


そんなある日自分の小学校にいたらその先輩に会った。


え!?


と思わず声を出しそうになったが口をふさいだ。


先輩は、

「よぅ!りおぉはよー」

と挨拶してくれた。


私は返事ができず口をポカーンと開けたままただたんに立っていた。




そんな事が合った。

一年間だったが、私は5年へと進学した。


その時思った事は一つだけ。


「先輩がいなくなっちゃうんだ。寂しいなぁー」


他の子なんかはお兄ちゃんお姉ちゃんが卒業するため泣いていた。

私はそぅ思っただけで、涙なんて一粒も流れなかった。


5年生では、とても充実した生活を送り、先輩が居ないって事をすっかり忘れていた。

そんな事はどーでもいぃみたいだけどやっぱり柔道へ行くと先輩を見ちゃうのだ。


やっぱり好きなんじゃん。

私は自分に言い聞かせて、先輩をボーっと眺めていた。





恋の行方は分からない。

でも最後には結末が必ずある物だから。

恐れて恋をしなかったら、次になんか進めない。

だから私は恋を恐れない。


今日も明日も恋をする。



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