詩 屋上で会話
掲載日:2026/05/02
屋上で彼女と話す。
本当はドキドキしていたが、それを隠しながら笑顔で答える。
「気持ちいいな」
よく晴れた青空は、まるで自分達を主役にしてくれる脇役のようだった。
2人の声が風に乗って遠くまで響く。
ああ、いい香りがする。
側にいる彼女のほうから、柑橘系の匂いがする。
「俺さ、お前のこと今以上に好きだ」
つい口が滑って本音がこぼれた。
焦ったのは自分だけでなく、彼女も一瞬、動きを止め、それから顔が真っ赤になる。
「あの…その…」
2人でもじもじすることになってしまった。
けれど、ここはチャンスと思い、そっと彼女の肩を抱きしめる。
彼女も何も言わず、体を預けてくる。
キスできそうだけど、2人だけの思い出にしたいから、我慢する。
「本当のことだから」
緊張で声がかすれたが、小柄な彼女が小さくうなずく。
やったあ!!




