ヘルガヲ①
「いいかヘルガヲは悪魔の一種で貯蓄の悪魔だ財宝をたんまりと溜め込んでいる。そしてその中でも木像の中にとんでもない遺物を隠し込んでいるヘルガヲは20年近く討伐されてない、がおよそ25年から28年周期で冒険者の誰かが倒している。つまりだお前は俺の修行が終わったら2、3年のうちに必ずヘルガヲ倒しに行かなくちゃいけないわかったな」
師匠のアドバイスを思い出しながら、明日に迫ったヘルガヲ討伐を楽しみにしていた。
悪魔は仮に死んでもまたしばらくしたら魔界から身体を借りて復活をする。そのためヘルガヲは定期的に強い冒険者が倒すことで平和を維持している。
20年間の財宝かワクワクが止まらないな、俺は仲間には強力な再生能力があると伝えている本当の能力は安易にバラすなと忠告を受けているためだ。
翌日
「ジョンちゃん行くよ〜」
「ランさんはどこにいるだ?」
「ランちゃんは罠を作るからって現地集合だよ(涙)本当自分勝手だよね〜」
「お主ら早く行こうぞ」
夜(ヘルガヲの巣前)
ヘルガヲの巣は洞窟の様になっており暗闇で積極的に行動する悪魔の特徴を考えるともしかすると今は巣の中は空かもしれない。
「ここがヘルガヲの巣か、意外と普通だなこの中のヘルガヲとすぐに戦うのか?」
「いや違うよジョンちゃん、早朝が開ける前に戦闘を開始するよ、何故なら悪魔は日の光に対して多くがデバフを受けるからね夜明け前に戦ってこの巣を爆破するよ」
???こいつなんて言った爆破?
「おいおい今なんて言った?」
「ん?あーね爆破の事〜?ランちゃんに頼んで巣の中に大量の爆破魔法を事前に仕込んであるよまさか巣の中で戦うと思った〜?甘いねー」
「いいか小僧、戦いの前に準備は徹底的にしておけ、わしは勝つためなら相手の食事に毒を仕込むことも、風呂に入り武装をしていない時に夜襲をかけることも恥とは思わん。橋森にはその様に教育した。昔は甘っちょろい思考をしとったが試合じゃねぇ、戦いかなんだなんでもありが基本じゃろ」
なるほど橋森の性格的に爆破なんて物騒な事はなかなか思いつかないはずだこの人はかなり危険だ、師匠も俺に「戦いはなんでもありが基本だろ」と言っていたつまり師匠と同じく、戦いに長い時間身を置いた人だもし戦う事なったら、、、悪寒がする。