新たな街
俺はファーグ達蒼炎の剣を置いて北へ向かっていた。
「お客さんそろそろ、グランツシティーだぜ」
「すまないな、寝ていた様だ」
「まーあんたみたいな歴戦の傭兵なら感知も余裕だろうけどな」
「到着かありがとうチップだ」
「ウヒョー、ありがたやありがたや」
俺は仮面を付けて歴戦の傭兵風な男に化けている。俺の今回の目的地はグランツシティーだここは1人の冒険者が権力者として支配しているらしい。
「まずはギルドに行くか」
「それりゃ俺んだバカ」 「いいだろ少し」
「黙れや」 「喧嘩かやっちまえ」
「俺の酒が呑めねーのか」 「一気だやれー」
やたらとうるさい冒険者ギルドについた俺は早速中に入る。
「ようこそお越しくださいました」
「ここはやたらとうるさいな」
「あはは、みんな楽しいからいいんじゃないでしょうか、では要件をお伺いしますね」
「もうすぐ、ダンジョンブレイクだろ」
「なるほど、金策ですか、登録しておきますね」
「いつ頃起きそうなんだ」
「例年通りだと後3から5のどこかですね」
「わかったその時にまたくる」
「ありがとうございました♪」
俺がこの街に来たのは金策じゃない、功績を上げて素早くランクを上げること、この見た目じゃBランクはあると思われてそうだからな。
「さてしばらく暇だな〜」
この街はある意味最も平和な街として知られている。理由はSランク冒険者グランツがこの街を収めているからだ、またダンジョンをあえて閉じずにダンジョンブレイクを起こしているネジが飛んでる街だ。
ダンジョンブレイクは長い時間ダンジョンが放置されモンスターが溢れ出す現象だそれを金儲けのために使っているのがこの街グランツシティーだ。
「さてとせっかくだから名物でも見に行くか」
そこはスカベンジャークラン一部の大所帯になったパーティはクランとして活動することができる。そしてここスカベンジャークランは世界最多の登録数を誇る。
スカベンジャークランの高層階から1人の男が飛び降りて来た。
「あれあれあれあれ、やっぱりそうだ、日本人ですか?」
は?!高層階からのジャンプもそうだがなんだこいつ変装の遺物を付けてるから全くそうは見えないはずなのに。
「あれあれあれ、違いましたかでもなー僕の直感がビビッーと同じ日本人だと言ってるですよねー」
俺は仮面を外してこいつと話す事にした。