あまりにも理不尽
初投稿です!
最後まで読んでいただけると嬉しいです!
異世界転生と錬金術をテーマにしたこの物語のプロローグをぜひ読んでください!
俺の家族は4人家族だった。
父と母それと兄と俺。
特別に家族全員仲が良くて毎日楽しくハッピーに暮らしている家庭という訳ではなかったが。
それでも幸せだった。
兄とはよく喧嘩をして。
家族で毎週金曜日の夜9時からの映画をみて。
毎年夏には家族旅行に出かけて。
何の変哲も無い普通の家庭だった
ある日のことだった。
それは、とてつもなく急で理不尽だった。
その日は雨だった。
俺は傘を持っていくのを忘れたから猛ダッシュで高校から家までの道を走って帰っていた。
そのせいか、
俺は横断歩道の信号が赤になっていることに気づかず渡ってしまっていた。
そして、そんな馬鹿なおれにトラックが突っ込んできた。
雨で視界がぼやけ、
雨の音で耳も聞こえづらくてトラックが直ぐ側まで来てからやっと気づいた。
やべぇ、俺、
死ぬ。
そう思い目をつぶりトラックに背を向けた瞬間のことだった。
「バチぃ!!」
生々しい音と共に何かが宙に飛ばされるような感じがした。
俺の体に痛みはなかった。
当たらなかったのか~。
良かった。
だけど、あの生々しい音はなんだ?
そう思いながら俺は目を開けた。
「なんで?なんでだよ」
「父さん、母さん」
そこには、父さんと母さんが横たわっていた。
なんでここにいるんだよ。
まさか、俺をかばったのか?
頭の中が真っ白になった。
「大丈夫か?」
「怪我はない…?」
「何俺の心配なんかしてんだよ。2人とも早く病院に行かなきゃ」
「待て待て、最後くらい俺にカッコつけさせてくれよ」
「は?何いってんだよ」
「まぁ聞いてあげて」
母さんまで本当に何いってんだ?
「いつかお前も子を持つことになるかもしれない。
その時は死んでも守ってやれよ…」
「なんで2人共今から死ぬみたいに言ってんだよ」
「愛してる…」
「愛してる…」
は?
こんなにあっけないものなのか?
死って。
その時初めて人がどれだけあっけなく死ぬ生き物なのかをしった。
そうして、
両親は俺を俺を守るために2人揃って車にひかれて俺が17歳のときに死んでしまった。
死んだとき2人で合わせて3本の傘を持っていた。
おそらく、
そのうちの一本は傘を忘れた俺に届けに来てくれたのだろう。
兄は声を出して泣いていた。
だが、
あの時俺は確かに悔しかった、悲しかった、
でも涙が出てこなかった。
涙だけは…
俺の心は冷えきっていた。
まるで、冬の日の雨のように。
ただひたすらに冷えきっていた。
だから、俺の顔には何の感情を現れていかった。
そんな俺を見た兄は怒り、声を荒らげて言った。
「お前は悲しくないのかよ!!」
「俺は…」
言葉に詰まった。
とても簡単な言葉なのに出てこない。
「もういい、お前は今日から家族でもなんでもない!
ただのクソ野郎だ」
そう言われ、自分はなんて無慈悲なんだと思ってしまった。
そんな自分に嫌気をさしていたのも今でも覚えている。
そこからだ。
俺が何からも逃げて生きるようになったのは。
そうして、兄とはそれ以降全く話さなくなった。
そして、時が経ち…
俺は37歳無職。
俺は、
何かを特別頑張ったことはない。
何か得意なことがある訳でもない。
彼女ができたことなんて一度もない。
そんな、何もかもてきとうにやり過ごしすぎて人生つまんなくなってきたところ真っ最中な漢の中の漢、それが俺だ!!
のような感じのにんげんになってしまった。
今頃昔の知り合い達は家に集まってキャピキャピ幸せにピザパでもしてんだろうな。
そういえば俺、
スマホ変えてから昔の知り合い達の連絡先を全部消しちゃったんだった…
そんなことを考えてしまい俺の死にかけの心にとどめの会心の一撃がクリーンヒットして遂に俺の心は崩壊した。
「生きててもつまんないし死ぬか」
日頃から考えていた。
なぜ人は生きなければならないのか。
考えて見ればそんな決まりはない。
だからなのか死ぬことに対してそんなに重いことではないという感覚になっていた。
まぁ、この顔面世界遺産級のナイスフェイスがこの世から一つ消えてしまうのは悲しいがな!!
虚しい…
まったく、俺は自分の心を傷つける天才なのか?
まぁいい。
死のう。
やっぱ死ぬなら自殺だな。
そう思い、俺は近くの人目につかなくて飛び降り自殺してから30分後くらいには俺の遺体を発見してくれて屋上を開放しているというナイスビルに向かっている途中。
居眠りトラック運転ニキが赤信号を無視し猛スピードで女性2人が歩く横断歩道に突っ込もうとしたいた。
時速100kmは超えてそうだった。
そのままトラックが突っ込んだら確実に死ぬな。
あの2人。
どうする?
はぁ、しょうがないどうせ死ぬなら最後に人の命を守って死ぬか。
自分の子じゃないけど親の遺言だしな。
自分らしくない漢すぎる判断だった。
そこからは本当に一瞬だった。
俺は飛び出した。
アホみたいに重い体を投げ出して女性2人をかばう。
あれ?
俺もとは自称体育会系リレー選抜男子なんだけどな?
人を守るってのにそんな馬鹿なことを考えていた。
その時、女性達の顔が一瞬だが見えた。
おいおい。
まじかよ神様、なんでここで?
運命ってやつか?
よりによって守る相手が、高校まで割と仲良くしてた幼なじみ2人かよ!?
「え!?あんた」
「ねぇ!!何してるの!」
そう、聞こえた直後。
ドォン!!
俺の体は宙に浮き吹っ飛ばされた。
「ッッッッッ、、」
初めて痛すぎて声が出なかった。
俺は地面に倒れていた。
トラックの突進攻撃をもろに食らった背中はもう背骨全部折れてんじゃね。
って、思うぐらい痛い。
痛い。
これが死ってやつか。
ちゃんと守れたかな?
あの2人。
自分の考えていた死に方も選べないなんて不幸すぎだろ!!
と、神野郎に1言言ってやりたい。
だけど最後に忘れかけていた、つまらなくはなかった幼なじみとの記憶が蘇って良かった。
綺麗になりやがって。
けど、名前なんだっけ?
忘れた。
もし、生きてたら幸せになってほしいな。
段々と寒気がしてきた。
あぁ、これ死ぬな。
本当に酷い人生だった。
できることなら、一度だけでいいから…
最初から人生やり直したい。
そう、強く願った。
幼なじみと過ごした日々は考えて見れば幸せだった。
俺の人生、もっとこんなふうな幸せがほしかった。
神様。
頼む…
俺に第2の人生を…
どうでしたか?
プロローグなのであんまり面白く無かったかもしれませんが良ければ感想をお願いします!
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次の第1話「ん~と、天才か?」は近日中に投稿します!
第1話も投稿されたらぜひ読んでいってください!