詩 道具の買い替え時
「つらいわ」
「つらいわね」
古くなったら捨てられちゃう
新しいのきたら飽きられちゃう
道具なんてそんなもの
私達なんてそんな存在
代わりなんていくらでもいるもの
ただひととき 主人と共にあるだけ
それが道具
人の命ほどにはなれないわ
どうやったってなれないわ
「むなしいわ」
「むなしいわね」
寿命 いつくるのかしら
天寿ってなぁに
そんなもの存在するの
私達 人でないものだから
最後まで なんて存在しないわ
だって それが道具
「かなしいわ」
「かなしいわね」