まくあいショート3『コミュ障とミハルとアイスブレイク』
ハーメルンで息抜きに二次創作書いてたら投稿めっちゃ遅れたらしいよ! 作者ってほんとバカだよねっ!
※近々ハーメルンやカクヨムへ作品を移行しようと考えています。
※もしそうなってもなろうを消したり投稿やめたりって事は無いので安心して下さい。
夏休みも折り返し。
やり残した宿題の数に、段々焦りを覚えだした頃のこと。
「それじゃあ、先輩。今日はよろしくお願いします」
「あ……う、うん……よ、よろし、く……」
私は弓さんと二人、白百合の町を歩いていた。
……なんでこうなったかって?
ほら、私達ギルドライバーって戦闘する度にすっごく疲れちゃうじゃん?
実際私も時雨が加わるまで戦い続けて限界を迎えた訳だし。
菫さんの加入以降、活動をローテーションにする事で大分楽になったけどさ。
ほら、先日の夏祭りでモンスターが大量発生したでしょ?
だから警備を強化しよう! って事で、最近は二人一組でモンスター退治をする事になったんだよね。
んで、今日は私と弓さんの日って事!
ぶっちゃけた事言うとね? ちょっと気まずい……。
正直、殆ど彼女の事は知らないからね。
友達の友達ってさ……どうも、触れづらい何かがあるよね。
どんなテンションで接したらいいか分かんない……的な?
パトロールの為に一緒にいるけどさ。
弓さんもあんまり喋るタイプじゃないっぽくて。
さっきからお互い無言でただひたすらに歩いてるだけ。
く、空気が……空気が死んでるっ……!
これからも一緒に戦っていくんだから、このままじゃマズイって……! こ、このまま私と弓さんが一緒になった時だけ空気が死んでたら……!
『菫さん聞いて下さいよ〜葉月とかいう奴マジつまんなくて〜』
『えーマジぃ〜? やばー』
『もー私あの人と一緒やなんですけどー。当番変わってくんないー?』
『えー? やだー』
『だよね~……あはは!』
『きゃははっ!』
(ひぃいいいいいいいいい!!?)
ぜぜぜ絶対やだっ!
菫さんにそんな事言われたら泣いちゃうっ!
折角仲良くなったのにぃ! 嫌われたくないよぉ!!
こここ、こうなったら、私がな、何とか喋って場を繋ぐしかないっ!
会話デッキ、セット!
手札ドロー!
手札:『天気』『天気』『天気』『天気』『天気』
天気しかねえええええ!!!?
どうなってんのこのデッキ!? ちゃんとシャッフルした!?
ポーカーやってるんじゃないんだよっこっちはっ!
人生掛かってるんだっ! この会話にっ!
でも悲しいかな。嘆いても手札は変わらない……!
配られたカードで勝負するしかない。
こうなったら同じカードを重ねまくってアドバンス的な何かが生まれる事を期待しようっ!
いけ、『天気』! 五枚重ねて召喚じゃい!
「きょ、今日はいい天気でヨカッタネー」
「雨ですけど……?」
「あ、はい、ごめんなさい」
「雨好きなんですか?」
「い、いや……嫌い……」
「…………はあ?」
(私のバカ、私のバカ、私のバカ、私のバカ、私のぉ……!)
泣いた。
自分の馬鹿さ加減に泣いた。
挽回しようにも手札は既にゼロだった。
もう出来る事無いのでターンエンドです……。
「ターンどうぞ……あ」
「た、ターン?」
しまった、声に出しちゃった……。
弓さんはなぜ……? と疑問の声を上げながらも、傘片手にその場でクルッと一回転回ってくれた。
体幹のブレがない綺麗なターンだった。
違う、そうじゃない。そうじゃないんだよ……。
「そうじゃない……あ」
「…………はあ?」
(また声に出すバカがいるかっ!? また声に出すバカがいるかっ!?)
「…………………………」
「…………………………」
あああああああアアアアアアアアア!!!!
ほあああああああっ!! ああッ! アおおおおっ! ウオオオおおおおおおッおおッおっおっ!!!
空気がッ!! 空気が地獄ぅううううううううううううううう!!!
視線が刺さるんだよぉおおおおおっ!!
何だ……コイツ……? って弓さんの目が言ってるんだよぉおおおおお!!!
うきゃああああああああああ!! もきゃああああああああ!!!
助けてえええええええええ!!! 誰かアアアアアアアアア!!
あああああああああああああああああ!!!
はあ……はあ……はあ……げほっおえっうぇっ……むせた……!
ああ……どうしよう……やばいよやばいよ……。
さっきから全然目が合わないよ……!
対応の仕方が完全に『電車でいきなり騒ぐタイプのやばいヤツ』に対するソレなんよ……!
私なんかした……?(した)
こ、このままじゃ本当に終わる……!?
私の社会的地位が地の底突き抜けて海底に行っちゃうぅっ……!
なんかないか!? なんかないか!?
ここから逆転する方法ないか!?
一発芸はどうだ!? ワンチャンあるか!?
自販機でコーラ買って、ゲップせずに一気飲みとかやってみるか!?
歌を歌うのはどうかな!? やっぱり音楽はエモーショナル(?)でピースフル(?)だからね!
一緒に歌えばハッピー(?)になるさっ!
歌か、一発芸か……?
悩む私の頭脳に天才的な閃きが走った!
(どっちも合わせればいいのでは!?)
私は自販機にダッシュで飛びついた!
そのまま小銭をシューッ!
「っ!? 先輩!?」
「うおおおおコーラコーラコーラコーラァ!」
「ひぃっ!?」
コーラを力の限り連打するッ!
君がッ出るまで叩くのをやめないッ!
私の気迫に負けたコーラ缶がガコンッ! と音を上げて転がり出てくる!
「ハイッ! 1番、葉月、イきますっ!!」
「せ、先輩!? コーラをそんな勢いよく持ったら……!?」
「あばばばばばっ!?」
「せ、先輩っ!?」
ぐわあああ!? た、炭酸がぁっ!?
炭酸の氾濫で反乱がぁ!?(激ウマギャグ)
目にっ! 目に入ったっ! 沁みる! 沁みる!
クソっ! ま、負けるか!
人間が……人間がコーラに負けるかぁ!!
人間の底力を舐めるなよ……コーラァッ!
「グビグビグビグビっ……う……」
「せ、先輩……?」
「ド・レ・ミ〜……フ、ぅゲェエエエエエエ!!」
「せ、先ぱああああいっ!?」
☆☆☆ ☆☆☆
「どーもー……マントル葉月でーす……」
「………………」
初めまして〜社会的地位が海底どころかマントルまで突き抜けた女、マントル葉月と言いまーす……よろしくお願いしまーす……。
「は、はは、は……」
「………………」
弓さんからの視線がいよいよ絶対零度になりました。
さっきまではまだ人間に対する視線だったのに。
どうやら遂に私は人間じゃなくなったみたいだ。
これが悟りを開く……という事なのだろうか? 多分違うと思うけど。
私が自分のバカさ加減に泣きながら反省していると、ワークベンダーに反応があった。
どうやら近くにダンジョンが出現したらしい。
「……私、先に行ってますね」
「あ、うん……」
そういうと弓さんは変身して逃げる様に先に行ってしまった。
(これ完全に嫌われてない……?)
自業自得って言われたらそーなんだけどさぁ〜。
はぁ……何でいっつも空回っちゃうんだろ……?
あー! これからどーしよーっ!?
って悩む前に、まずは目の前の問題からだよね。
気持ちを切り替えて、今はダンジョンに集中、集中!
さあ、私も現場に行こう……っと考えて、気づいたんだけどさ。
弓さん、変身して移動したけど。
……それって、いいんだっけ? いや、確か変身すると結構疲れるから、移動はなるべく徒歩にするんだったよね……?
オマケに今回出現したのはダンジョン。
ダンジョンにいるモンスターは外に出てきたモンスターより遥かに強い。
あれ……これひょっとして……マズイ……!?
(そっか! 弓さんはギルドライバーになったばっかりで、敵の強さとか身体の限界とか、まだよく分かってないんだ……!)
や、やばい! 急がないと大変な事になる!?
「っ変身!」
『スキャン完了! 変身<ジョブチェンジ>! “ユウシャ”!』
☆☆☆ ☆☆☆
ワークベンダーの示す反応に従って辿り着いた先は、公園だった。
まだ風こそ吹いていないものの園内は黒い霧の様な魔力で充満しており、その中心になっているのは、公園内にある屋根付きスペース……東屋? に設置されたベンチみたいだった。
ベンチには東高の制服(タイの色は赤。つまり一年生)を着た、地味な見た目の男の子が倒れている。
(弓さんは……いないや)
もう既に中に入っちゃったのかな?
ならここでボーっとしてる意味も無いし、私も入ろうっと。
そう決めてジョブパスを取り出しつつ、男の子に近づく。
(ん?)
その時、つい目に入ってしまった。
気絶している男の子の傍に落ちている一通の手紙。
手紙についたハートマークのシールから推理するに……これってラブレター?
んー? ラブレターを貰って……何でダンジョンが生まれるんだ?
だってラブレターを貰うのなんて良い事じゃん。
なのに何で、負の感情の塊みたいなダンジョンが生まれた?
あーいや……そっか。ダンジョンって確か『人の抱える迷いや悩み』から生まれるんだっけ。
つまり『ラブレターを貰う』っていう本来なら喜ばしいイベントでも、貰った本人がそれを切っ掛けに滅茶苦茶悩んだりしてたら、ダンジョンが生まれる可能性もあるって事か……。
難しいな~人の心理って。
他の人からしたら恋なんて微笑ましい青春の悩みに思うかもだけど、本人達からすれば一生に関わる真剣な悩みだもんね。
そりゃーダンジョンも生まれるか……。
と、思考はここまでにして早く中に入ろう!
弓さんが危ないし何より……こんな平和な悩みで生まれたモンスターに、被害なんて絶対に出させちゃダメだからねっ!
…… 冒険<ギルドライブ> ……
『恋多き男子高校生のダンジョン』
ギルドライブが生み出す光の中で目を瞑っていると、ぴゅうぅう……と乾いた風の音が耳に響いた。
ゆっくりと目を開けると、カサカサと目の前を通り抜ける丸い植物の塊……えっと西部劇とかでよく見かける……ほら! 確か名前は……タルタルビーツ? だったっけ?(※タンブルウィードです)
こんな美味しそうな名前だったかな……?
まあ何かそんな名前の草が、目の前を転がっていった。
風が吹きすさぶ荒野の道に、木造の家が寂しく立っていて……うーん、何ともウエスタンな雰囲気だね。
弓さんの姿は……探すまでも無かった。
彼女は道の真ん中で、夕日を背景に誰かと向き合っていた。
相手は茶色いカウボーイハットに、焦げ茶色の革のコート。
ザ☆カウボーイ、って感じの格好をした180cmくらいの男性?で、手に黒い銃を持ってる。
銃口からは白い硝煙が立ち昇っており、つい先ほど撃ったばかりっぽい。
弓さんはそんな男に対して、弓を握りながらも構えておらず、ただ苦々し気に睨みつけていた。
「弓さんっ!」
「! 先輩……」
弓さんに近寄って話を聞くと、何度か遠方から不意討ちを仕掛けたが、そのことごとくが、撃ち落とされてしまったとか。
それでもっと近寄ってみようとしたんだけど、全く攻撃されず、不審に思って近くまで来たんだって。
「コイツ……決闘相手を探してるみたいです」
「決闘?」
弓さんに促されてワークベンダーを覗くと、あの男の情報がそこにあった。
『種族:“ゴースト” ユニーク:“暁のラッセル” その昔、早撃ちで名を馳せた流離いのガンマン。決闘に命をかけており、病で没した後も決闘相手を探しているという』
ほんとに決闘相手を探してるって書いてある……!
モンスターって決闘とかすんの!?
「コイツとの決闘は、多分早撃ち勝負です。でも、弓は早撃ちが出来る武器じゃないし……」
うーん、確かに弓って矢を番えないと撃てないけど、銃は引き金を引くだけでいいもんね。
そう考えると早撃ち勝負に勝つのはかなり難しそうだ。
だから目の前にモンスターがいるのに、弓さんは攻撃出来なかったんだね。
「はい、でも葉月先輩が来て状況が変わりました。一人の攻撃なら防げても、二人の攻撃は防げない筈……決闘なんて訳分からない事は無視して、このまま倒しちゃいましょう」
言うが早いか、弓さんはすぐに武器を構えて臨戦態勢を取る。対して、私は構えない。
「……? 先輩?」
……確かに、弓さんの言う通り、なんだ。
二人で同時に攻撃すれば、すごく有効かもしれない。
でも私は思ったんだ。
このモンスターの種族はゴースト。つまり幽霊。
ってことは……昔は普通の人間だった、って事でしょ?
それならこの人の希望をガン無視して二人で襲う……っていうのは、なんか、卑怯っていうか……違う気がするんだ。
「な、何を甘い事を……! これは戦いですよ!? 命が掛かってるんです! 決闘だなんて……それに第一、どうやって早撃ちの決闘をするつもりですか!? 葉月先輩は銃なんて持ってませんよね?」
「うん……でも感じるから、大丈夫!」
胸に下げたユウシャパスが教えてくれる。
この問題のスマートな解決方法を。
私は弓さんの目を真っ直ぐ捉えて言う。
「弓さん……! 私は、弓さんとも……一つになりたいっ!」
「……は? え……えぇ!?」
もっとこの気持ちを伝えたくて、私は弓さんの肩を両手でがっちり掴んで叫んだ。
「私、こんなんだから! バカだし、カッコ悪いし、頼りないし、信じられないかもだけど! でも、一つだけ信じて欲しい!」
「な、何を!?」
「独りじゃないって事! 私達は一つになるんだから! もし弓さんがピンチなら、私が助けに行く! 逆に私がピンチの時は、助けて欲しい!」
それが一つになるって事だと思うから。
「ど、どうしたんですか? いきなり」
「大切だからっ! まだ違うっていうならこれからでもっ! 仲良くなりたいからっ!」
「な、なかよく……って……!?」
「だから、私と一つになって! 私が、絶対に独りにさせないから!」
「……よ、よく、わかんないです」
弓さんは顔を真っ赤にして、何やら複雑な表情をした後、目を瞑って少し上を向いた。
私は何もせずにそれを見守る。
…………あれ?
な、なんで固まっちゃったの?
え? この間、なに?
私、その胸のジョブ・パスポートが貰えればそれでいいんだけど……?
「……? し……し、ないん、ですか……?」
「え? わ、私が、していいの?」
「だって……したいん、ですよね……?」
「う、うん」
わ、私からされるのを待ってたって事か……!
ちょっと上を向いてたのは、胸元にあるパスを差し出す為だったんだね!
全然気付かなかった……! やっぱダメダメだね……私。
「じゃ、じゃあ……するね?」
「は、はい……!」
弓さんが再び固く目を瞑った。
私は彼女の胸元に手を伸ばす。
うう……妙に緊張するぅ……!
前に弓さんの心の中にギルドライブした時、この胸に触ったんだよなぁ……ってダメダメ! あー思い出すな! 思い出すな!
柔らかかった……じゃない! バカ!
「ひゃん!?」
やべ! 手が滑ってマジで触っちゃった!
「いい、いきなり胸ですかっ!?」
「ご、ごめっ! 今のはちがっ、まじで手が滑ったっ! わ、私じゃない! 手が勝手に!!」
やばい!
言えば言う程言い訳がましく聞こえるっ!
あーもう知らない!
「こ、こうしないと出来ないんだってっ!!」
「そ、それはそうかもですけど、いきなりすぎます……ひゃ!?」
強引に胸元を弄ってパスを抜き取る。
その際に色々触っちゃったけど、も、もう知らん!
後で謝る! それでいいね!?
「よし、パス取った! これでOK!」
「…………え? パス?」
「じゃあいくよ、弓さん! デュアルスキャンだ!」
「え? え? ────あ! 一つってそういう────!?」
『ブッブー! 承認エラー! パスの所有権がありません!』
「ええ!? ちょ、ちょっと弓さん! 許可出して、許可!!」
「……~ッ!! あーもうっ!! 勝手にしてくださいっ!!」
『デュアルスキャン! “レンジャー”! フォーム・チェンジ! “ワイルド”!』
「よっしゃ来たぁ! ワイルド・フォーム!」
私の身体から光が溢れ、勇者のコスプレ衣装がまた別のコスプレ衣装に変わる。
薄汚れたタンクトップに黒革のハーフコート、太ももの付け根で破けたショートデニム。
ワイルドな魅力溢れる格好に早変わりだ。
腰のベルトに下げたガンホルダーの中に眠るマグナムに手をかけて、幽霊の前に立つ。
向こうもこちらを認識したらしい。
雰囲気が、一気に戦闘の気配を醸し出した。
「弓さん、合図をお願い」
「あ、合図……!?」
弓さんは戸惑いながらポケットからコインを出した。
コインを二本の指に乗せて、私達を見る。
私と、幽霊は、互いから目を離さない。
また風が吹いた。タルタル草が転がっていく。
弓さんがコインを弾く。銀色の硬貨がキラキラと宙を舞う。
まだ私達は動かない。裏、表、裏、表。
くるくる回る硬貨。目の端にちらつく。手の平に汗が滲む。
重力に従い落ちる硬貨。表、裏、表──────。
緊張感が極限に高まる。そして硬貨が地面に落ちた瞬間!
タァーンッ!!
弾ける様な銃声が、空高く響き渡った。
互いに構えた筈の銃。
しかし、私の右手からは、銃が零れ落ちていた。
「せ、先輩の……負け……?」
呆然と弓さんが呟く。
が、それは間違い。この早撃ち勝負……私の勝ちだ。
仰向けに崩れ落ちる幽霊の身体。その胸にハッキリと刻まれた銃痕。
紙一重の戦いだった。後一歩、私が遅ければ……撃ち抜かれていたのは私だった。
それでも先に撃ったのは私。
そのおかげで体勢が崩れた向こうは狙いを外し、私の銃を撃ち落としたんだ。
幽霊は私を見て、少し笑った。
そして目を瞑り、後は何も言わず消えていった。
周囲の様子が揺らいでいく。
風の音は、もう聞こえない。
☆☆☆ ☆☆☆
何かを決心した様に、晴れやかな様子で公園を出ていく男子生徒を見送って、私は弓さんに微笑みかける。
「これで一件落着っ! だねっ!」
「はい……でも」
弓さんはどこか納得いかない、という顔をしている。
たぶん、さっきの決闘についてだ。
「どうして決闘なんて引き受けたんですか……勝ったから良かったものの、負けてたらどうするんです?」
「うーん……そうだなぁ」
その理由を話すのは、別に良いんだけど……安心したら何だか喉が渇いてきちゃったよ。
という訳で──────!
「──────行こっ! 弓さんっ!」
「え? ええっ!?」
弓さんの腕を引っ張って、私は走り出す。
だってよく考えたら私達、まだお互いの事、何にも知らないもんね。
だからここでガールズトークタイムだ!
ファミレスのドリンクバーで語り明かすぞっ! 丁度問題も解決したしっ!
こういうのを何ていうんだっけ?
確か……アイスブレイク?
「あー……かき氷もいいかもね!」
「あ、あの? 先輩……!?」
まくあいショート3『コミュ障とミハルとアイスブレイク』 おしまい。
時雨「………………」
菫「ひぃ!? いきなり謎のプレッシャー出すのやめて下さい先輩っ!?」




