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KAKUYO2  作者: 四季
98/521

今宵もまた ◇

2020.4.27 に書いたものです。

あぁ 今宵もまた

囁くのね


「消してしまえ」と


あぁ 今宵もまた

嘯くのね


「愛している」と


すべては幻想

この手では掴めぬもの

すべては偽り

この指では触れられぬもの


耳元で囁かれる言葉は

優しければ優しいほど

胸の奥に突き刺さって

永遠に癒えぬ傷を作る


あぁ 今宵もまた

囁くのね


「終わらせてしまえ」と


あぁ 今宵もまた

嘯くのね


「抱き締めたい」と


何もかも捨て去った後で

見上げた夜の空

いつになく美しかったこと

誰にも言えなくて


壊れ出した世に

別れ告げようともがき

この手に与えられたのは

形なき言葉


あぁ 今宵もまた

囁くのね


「消してしまえ」と


でも

それもこれが最後


その声はもう聞かないの

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― 新着の感想 ―
[良い点] 何かとても幻想的で美しい雰囲気があります。 主人公、或いは相手は何を「消してしまえ」と囁いているのでしょうか? 色々想像の余地のある意味深な作品です。
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