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KAKUYO2  作者: 四季
66/521

すべてを…… ◇

2020.3.30 に書いたものです。

悲しみも苦しみも痛みも

すべてをあの炎に放り込んで

燃やしてしまえたら良かった


そうすれば

未来は変えられたかもしれないのに


憎しみも屈辱も悔いも

すべてあの夜に捨て去って

手放してしまえたら良かった


そうすれば

未来を変えられたかもしれないのに


私たちは皆

大き過ぎるものを抱えては行けない

私たちは皆

重過ぎるものを抱えたままでは歩けない


安らぎを求め

手を伸ばすたびに

虚しさを覚え

ただ言葉を亡くす


今はもう懐かしい

夏のあの海辺で

特別だったあの人と

笑い合ったことも


すべて……


悲しみも苦しみも痛みも

すべてをあの炎に放り込んで

燃やしてしまえたら良かった


そうすれば

運命は変えられたかもしれないのに


憎しみも屈辱も悔いも

すべてあの夜に捨て去って

手放してしまえたら良かった


そうすれば

運命を変えられたかもしれないのに


なぜいつも

気づいた時にはすべて過ぎ去っているの

なぜいつも

手を伸ばした時には過ぎ去ってしまっているの


救いを求めるなど 愚かなことよ


宵の紅の中から聞こえる

知らぬ者の声

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