表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
KAKUYO2  作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

480/521

馬鹿ね ◇

2021.11.9 に書いたものです。

いつか見ていた

夢の欠片

指の間すり抜けて落ちた

すべてがもう

崩れ去ってしまった


今ではもう

この手は届かないけれど

それでもただ

求め続ける


馬鹿ね


誰かがそう言うのを聞いて


馬鹿よ


私もまたそう返す


それでもなお

夢を見ていた時間は確かに

この胸の内に

残り続けている


すべてが黒か白かなら

少しは簡単だったのでしょう


きっと……


いつか見ていた

夢の欠片

今ではもう

この目で見ることすら

叶わない


すべては終わった


私たちにはもう

夢を見る資格もない


馬鹿ね


それでもいいと

笑いあえた頃の愛しさ


馬鹿よ


そう


私たちは馬鹿だった


それでも確かに

幸せもあった


馬鹿げているとしても

それでも

その場所に輝きは確かにあった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ