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KAKUYO2  作者: 四季
444/521

好きよと微笑む ◇

2021.7.8 に書いたものです。

好きよと微笑む貴女は


今にも消えてしまいそうで


夕暮れの別れしな


その手首を強く掴んだ


好きよと微笑む貴女は


霧になってしまいそうで


夕暮れの別れしな


その手首をぎゅと掴んだ


貴女のいない世界は寂しすぎる


だからどうかもう少しだけ


言いかけた刹那に


貴女はまた切なげに微笑む


人は皆いつか去りゆくから


何も悲しまなくていいのと


貴女は穏やかな瞳で


こちらを見つめてまた微笑む


柔らかな表情を向けられるたび


この胸が痛くなる


温かな表情を見せられるたび


息苦しさを感じる


好きよと微笑む貴女に


好きだよと返せば


貴女はまた優しげな眼差しで


さよなら


またいつか


そう告げて


背を向けた

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