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KAKUYO2  作者: 四季
431/521

雨降りの夜に…… ◇

2021.5.22 に書いたものです。

かつては「愛している」と言ってくれた


けれども

あれは

偽りの言葉だったのね


私だけが愚かだったのね


きっと

嘲笑っていたのでしょう


かつては「君だけを見ている」と言ってくれた


けれども

それも

単なる冗談だったのね


私一人が愚かだった


きっと

馬鹿にしていたのでしょう


貴方が愛しているのは

婚約者の私ではなく

貴方が抱き締めたいのは

別の女だったのね


春も夏も

秋も冬も


幸せになれると信じていたけれど


貴方は私を捨てたの

雨降りの夜に


雨降りの夜に……

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