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夕暮れが ◇
2021.5.2 に書いたものです。
夕暮れが訪れるたびに
懐かしいあの頃を思い出す
愛おしさの中にあった
懐かしいあの頃を
陽が沈みかけの空に
夢をみていた
そんな日はもう遥か昔のこと
今ではもう
まともに思い出すことすらできない
夕暮れが訪れるたびに
懐かしいあの頃を思い出す
とろける蜂蜜のような夕陽が
色々なことを思い出させる
あぁ もう何もかも過ぎ去ってしまった
虚しさや
悲しさは
胸の奥に残したまま
それでも生きてゆくしかないから
ただ息をするのです
ほろ苦さや
熱い涙は
あの記憶に置いたまま
それでも進んでゆくしかないから
ただ息をするのです




