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KAKUYO2  作者: 四季
406/521

触れたくても ◇

2021.3.24 に書いたものです。

触れたくても


触れられない


何か言いたくても


何も言えない


伝えたい想いはこんなにもあるのに


何一つとして伝えることができない


それがもどかしくて


胸が痛くなる


あまりにもどかしくて


胸が苦しくなる


触れたいと思うたび


触れることができなくなる


何か言おうとするたび


何も言えなくなってしまう


言葉を発すること


難しいことではないと思っていた


それなのに


口を開こうとすると


唇が動かなくなる


少しの勇気があれば


きっと言えたのだろう


けれども私にはそれがなくて


結局何も言えなかった

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