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迎えよう ◇
2021.3.22 に書いたものです。
もうじき訪れる春を待ちながら
穏やかな海を眺める時
何でもないような特別を感じ
よく分からない感情に包まれる
もうすぐ訪れるであろう春は
水彩絵の具で
肌の温もりを描くように
淡い色を広げてゆく
ほのかに色づいた頬のように
色を帯び始めた芽が
新たな季節の訪れを告げる
その時はもう遠くはない
もうじき訪れる春を待ちながら
穏やかな波を見つめる時
ありふれた特別を感じ
何とも言えぬ感情に包まれる
腕を伸ばしても
指を伸ばしても
触れられない未来に
新しい色を広げて
迎えよう
もうじき来る温もり
迎えよう
もうすぐ来る温もり
迎えよう
もうすぐそこまで来ている
新しい春を




