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その肌の温もり ◇
2021.3.9 に書いたものです。
あなたのその肌の温もりを
いつまでも感じられると思っていた
あなたのその肌が帯びる熱を
いつまでも感じていられると信じていた
けれども
それは永遠ではなく
有限だった
触れること
寄り添うこと
共に在ることは
簡単なことではなくて
ほんの少しのことで
離れ離れになってしまう
その肌に触れるたび
抱いていた感情は
あなたがいなくなった今も
強く抱いている
あなたのその肌の温もりを
感じたかったと思うたび
胸が押し潰されそうで
とてつもなく痛くなってしまう