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KAKUYO2  作者: 四季
393/521

逆逆逆 ◇

2021.3.5 に書いたものです。

何でもない朝

ぼんやりしながら起き上がって

小さく漏らす溜め息が

新しい朝を彩る


つまらない日々

変えてしまうような

奇跡を待ちながらも


ありふれた毎日

変わりゆくことを

さりげなく恐れている


歯ブラシを握り

その持ち手の透明感に

いつか落としてきた

幼き日の瞳を思い出す


忙しい日々に

別れを告げて

旅立ちたいと漏らしつつも


今という毎日に

背中向けることを

さりげなく恐れている


変わらない日々の中で

変わりたいと嘆き


変わり果てた世界の中で

変わりたくなかったと嘆く

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