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行き場のない想い ◇
2021.2.23 に書いたものです。
降りしきる雨の中で
偶然出会った君に
訳もなく愛しさを感じた
何でもない昼下がり
胸のときめきを抑えることすら
簡単ではなくて
何か言おうとするけれど
唇が動かない
触れようとしたら
君はすり抜けていってしまう
喋ろうとしても
君はすり抜けていってしまう
嫌われているのかと
不安になるけれど
そのわりにばったり出会うと
微笑んでくれる
どうしようもないよ
この想いは
どこへも行けないよ
この想いは
いつになれば
君に言えるのだろう
この心を
この胸の中にあるものを