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KAKUYO2  作者: 四季
376/521

消え去ってしまう ◇

2021.2.12 に書いたものです。

ひらひらと舞い落ちるそれを


二つの手で受け止めたら


はじめから何もなかったみたいに


消え去ってしまって


それからやっと気づくんだ


何もかも手遅れだったのだと


ゆらゆらと揺らめいたそれに


二つの手を差し出したら


はじめから何もいなかったみたく


消え去ってしまって


そうしてやっと気づくんだ


何もかも遅過ぎたのだと


できるならあの頃に戻って


何もかもをやり直したい


できるなら過去に遡って


何もかもを書き換えたい


けれどもそれはできないから


ただ涙を滴らせる

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