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まだ知らなかった頃 ◇
2021.1.24 に書いたものです。
東の空を仰げば
見えてくる
ほんのり明るさに包まれた
強く輝く何か
その存在をまだ知らなかった頃
いつも何となく眺めていた
深い意味なんてなく
けれども毎日
気付いた時には
そこに存在している
その存在を知らなかった頃も
多分見ていたのでしょう
あぁ どうしてこんなに美しいのか
輝きが弱まることはなく
いつまでも
どこまでも
輝きを放ち続ける
あぁ なぜにこんなにも熱いのか
熱気が控えめになることはなく
いつまでも
どこまでも
熱を届け続ける
あの燃えている何かに
手のひらを伸ばし
訳なんてないけれど眺めてみたら
きっといつか気付ける
その熱いのものの
その存在というものに