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心の ◇
2020.12.29 に書いたものです。
心の湖に映るのは
悲しみとか涙とかじゃなくて
愛だとか何とか
言えたら良かった
夢と希望なんてありはしない
触れる指が
すべてを灰へと還す
いつしか
触れることすら恐ろしくなって
ねぇ振り向いてよって
ただそれだけ言いたいのに
唇が震えて
何も言えずにいる
心の奥にある鏡には
色のない世界が広がってて
虚無ばかりが蔓延ってる
偉人の名言とか諺とか
そんなものは耳をすり抜けるだけ
誰も知らない
路地裏のすみっこで
しゃがんで泣いてた虚しい記憶
今も背負ってる
誰にも話せないで