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KAKUYO2  作者: 四季
290/521

わたしは生きる 〜味噌汁が支配する世界にて〜 ◇

2020.10.9 に書いたものです。

もうじき太陽が昇る

そうしたら

わたしたち人間の時間は終わりを告げ

味噌汁の世が訪れる


朝が来るのが怖いと

何人もの知り合いがこの世を去った


朝を迎えるのが怖いと

幾人もの仲間が旅立った


それでもわたしたちは生きる


いや


わたしは生きる


何も特別な理由はない

朝はいずれ来るから

ただ息を繰り返しているだけで

生きてゆくことになるだけ


もうじき太陽は昇り

そうすれば

わたしたちが生きてきた日々は消え

味噌汁の時代がやって来る


それでも


それでも……


わたしはこの命を終わらせるつもりはない


たとえ時代が変わっても

たとえすべてが変わり果てても

味噌汁だけが

日向へ出ることができる世界になってしまっても


それでも


多分……


わたしは生きる


涼しい顔をして

失われた者のことなど

少し想っていないような

そんな顔つきで


生きていくのでしょう


味噌汁が支配する世界の中で……

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