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雨降りの楽園 ◇
2020.2.26 に書いたものです。
路地裏を歩いてた
ダイヤモンドの瞳から
こぼれ落ちた雫が
この世界を作り出した
大丈夫と囁いた
紅の塗られた唇から
滴り落ちた雫が
この世の空に虹かけた
涙の雫を指ですくって
曇った窓ガラスに弧を描くよ
ここは
雨降りの楽園
けれど
傘は誰もささない
ここは
雨降りの楽園
でもね
傘は誰も持ってない
夕焼けのあの街を
見つめてたダイヤモンドは
あの日炎に包まれ
すべて灰になってしまったけど
幸せの羅針盤 虹 追いかけて
手招きする蛙 夢 追いかけて
ここは
雨降りの楽園
けれど
傘は誰もささない
ここは
雨降りの楽園
でもね
傘は誰も持ってない
止まない雨はいつしか
楽園の絵を描くよ