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KAKUYO2  作者: 四季
273/521

あの頃は ◇

2020.9.22 に書いたものです。

どんな苦しみも

どんな悲しみも

二人でいれば耐えられるのだと

そう信じていた


どんな痛みも

どんな傷でも

二人でいるなら耐えきれるのだと

疑わなかった


思えばあの頃は無邪気だった


二人でいれば

怖いものなんてなかった


思えばあの頃は何も知らなかった


でも

二人でいれば無敵だった


いつからだろう

あの頃のような無邪気さを失ったのは

それすらもう

思い出すことはできない


どんな苦しみも

どんな悲しみも

乗り越えられると笑っていた日々は……


幻か?


二人で手を取り合って

突き進んでゆくこと

あの頃はこんなに難しいとは

思ってもみなかった


無敵だったあの頃は

もう去った記憶

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