265/521
不思議なあなた ◇
2020.9.15 に書いていたものです。
路上を歩いていた時
ふと気になって振り返ると
そこに立っていたのは
白色のドレスを着た女性
「あなたは誰？」
問いかけると
「わたしは誰？」
答えてくる
そんな不思議なあなたに
わたしは心を奪われた
それ以来いつも
ことあるごとに現れるあなた
いつだって白いドレスで
わたしが振り返るのを待っている
「あなたは何？」
尋ねてみると
「わたしは何？」
そう答える
物みたいに扱われても
それに怒りはしない
ただ白いドレスに身を包んで
そっと佇んでいる
不思議なあなた
心奪われたわたし
奇妙な出会いから始まるのは
二人の幸せな未来
