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KAKUYO2  作者: 四季
171/521

赤い花 ◇

2020.6.21 に書いたものです。

今朝咲いた赤い花は

日が沈むのに合わせて頭を垂らしてゆく


今朝咲いたばかりのその花は

日が沈みゆくにつれて傾いてしまう


その命はあまりに儚く


その生はあまりに悲しい


手の内で咲いた赤い花は

今日が終わるのに合わせて頭を下げてゆく


手の内で咲いたばかりのその花は

今日が終わりゆくにつれて萎れていってしまう


その命はあまりに短く


その生はあまりに切なかった


ただ一日だけの命に

ただ一日だけの生に


人は何を想うのだろう


その花は悲しく その花は儚く けれども だからこそ美しい


触れれば枯れてしまうほどに

触れる暇さえないほどに


束の間の夢の中で咲く


それが


一輪の赤い花


今朝

この手の内で散った花

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