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雨粒 ーナミダー ◇
2020.6.3 に書いたものです。
あの空からこぼれ落ちた雨粒が
人々が生きる地上を濡らす時
わたしとあなたの果てしない物語が
幕を開けたの
何回 何十回 何百回
生まれ変わり
また出会う
そんなことばかりの生命が
終わりへたどり着くのは
いつのことなの
誰も知らない路地裏で
二人が出会ったのは
それが定めだったからなの?
あの空からこぼれ落ちた雨粒が
生き物栄える地上を濡らす時
わたしとあなたの永遠の物語が
幕開けるの
背負うのは悲しみ
抱くのは虚しさ
そんなまま生きてゆけない
背負う悲しみと
虚しさを捨て去り
新たな生き方はどこにあるの?
絡み合うこの指さえ
今は憎いわ
わたしを定めに縛り付ける
触れ合うこの肌さえ
今は憎いわ
わたしを運命に縛り付ける