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KAKUYO2  作者: 四季


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145/521

いちねんのうた 10~12 ◇

2020.5.30 に書いていたものです。

【十月】


夏過ぎて

もうじき来るは

儚き季節

風寒くなる

切なき季節


帰り道の別れしな

それすらも物悲しくなるような

さよならの一言

それさえも泣きそうになるような


夏過ぎて

もうじき来るは

儚い季節

肌寒くなる

切なすぎる季節


【十一月】


夕焼けがいつになく

美しく見える

夕焼けをいつになく

美しく思う


あの朱を滲ませた空は

何を言おうとしているのだろう

あの朱が滲むそらは

何を言いたいと願うだろう


夕焼けがいつになく

寂しげに見える

夕焼けをいつになく

寂しげに感じる


世の終わり

人の終わり

すべてを見てきた


あの空は

何を思うのか……


【十二月】


街行く人の足取りは軽く

踊っているみたい

誰もが皆特別な何かを抱えて

周囲には目もくれず歩いてゆく


急がないで


周りを見て


そんな声なんて聞こえないかのように

歩き続けていく


立ち止まって


こっちを見て


そんな声を発しても誰一人聞かず

ただ歩くだけ


お願い

こっちを見て


そう言おうとした時


空から一つ

白いものが舞い降りてきた

秋冬はまだもう少し先ですね。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 季節への思いを並べてもらえて、ああそうそう、とか、ああ、これでもいいのかとか、自分も、ありのままにしようと思えました。スカートのめくれている人を見たときの、ありのままの感情も、季節を思…
[良い点] いちねんのうた、拝読しました。 二、四、八、十、十一、十二月が良かったです、 特に四月は儚く美しく、十一月、十二月は叙情的で私の好みでした。 それにしても、各月をこれだけ個性的に描写出来…
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