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KAKUYO2  作者: 四季
130/521

嫌いよ、あなたのことなんて ◇

2020.5.19 に書いたものです。

嫌いよ

あなたのことなんて


ずっと

遠い昔から嫌いだった


あなたの優しさ

あなたの微笑み


どれもわたしには辛すぎた


あなたの温もり

あなたの抱擁が


いつもわたしの胸を突き刺した


嫌いよ

あなたのことなんて


ずっと

遠い昔出会った頃から嫌いだった


あなたはいつも優しく

あなたはいつも穏やかで


わたしのことをそっと包もうとする


わたしを理解したような顔で


それが嫌いなの

ただただ不快感しかないの


(ほんとう)にわたしのことを想うのなら


優しくしないで

温かく見守らないで


抱き締めようとしたりしないで


優しさなんて要らない


ただ

そっと距離をおくだけでいい


でもきっと


あなたには分からないでしょう


わたしの言葉の意味

わたしの心の声

そのすべて


あなたに分かるわけがないわ



嫌いよ

あなたのことなんて


ずっと

遠い昔から嫌いだった


そう言っているのに


なぜあなたは近くにいるの


突き放したはずなのに


なぜあなたは寄り添おうとするの



もしそれを

わたしを苦しめるためと言うなら

それは正解なのかもしれないわ


けれども


あなたの意図は違うのでしょう


だとしたら


なぜ

いまだに近くにいるのかしら


あんなに寄るなと

あんなに関わるなと


強く強く


言ったというのに

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