地球温暖化に対する対策についての妄言
最近下火になってきた地球温暖化対策についての妄言です。
いや、どんなにリアルで資料に基づいて書いてあっても妄言ですので注意して下さい。
今日の天気図で台風が3つも来てるのを見て久しくなかったことを思い出しました。
特に台風11号の発生緯度には驚かされました。
そうなると確実に「地球温暖化の影響」を語る人がいるのですが…地球温暖化について、どの程度知っているのか非常に疑問なことが多々あるので、一度自分の妄言を書いてみることにしました。
(なお筆者の知識は環境サミットRio+20前後カンクン合意付近で終わってますので、それ以後発見されたことがあるならばご指摘お願いします。)
1)地球温暖化の原因について
温暖化の原因は現在も不明です。
温暖化ガスが関係ありそうなのは確かなのですが、それが主原因かというと不明です?
いろんな説があります。太陽活動の変動、地球内部熱の放出、大気組成の変化、太陽光反射率の変動等、どれも一理ありそうなものですが、最終的にはこれらが複合したもの…つまりどれが主原因か確定できないというのは変わってません。
2)温暖化の対策について
じゃあ温暖化ガスの排出量規制は?
実に重要な対策です。主に人類向けにですが…
はっきり言えば温暖化ガス増加0にすれば温暖化が止まるというシュミレーションは誰も組んでいません。
せいぜい、これだけ減らせば5度上昇が2度上昇に留まるといった予測を立てているだけです。
なぜなら不明の要素が大きすぎるからです。
100%温暖化ガスの要因なら、排出ガスの増減で気温の上下が直結するので、すぐにフィードバックが可能でしょう。実際には・・・いうまでもありませんね。
では、それがなぜ重要な対策なのか。
「それは対抗策を行っている」ということで危機感を減少させるのが目的なのです。
何もせずにいれば異常気象に対する恐怖が蔓延しますが、少なくとも対策を行っていれば対策を強化することで恐怖感がまぎれます。
温暖化ガスについては人類が取り掛かりやすく、目で見える(数量的に)対策が可能なため選ばれたと考えています。
太陽活動や地殻運動を何とかしろと言われてもどうしようもないですしね。
少なくとも温暖化ガスならマイナスになることはないと推定されてますし。
3)ポスト京都議定書が締結できなかった理由は?
ポスト京都議定書で各国が協議していましたが、結局条約締結は出来ずカンクン合意と呼ばれる合意で終わります。
理由は日本とカナダの反対です。
対策先進国 二か国が反対?というのも変な感じがしますが理由は後述します。
現在のパリ協定では強制力のある温暖化ガス排出規制条約は結ばれていません。
各国が努力目標をあげ、それを目指して各国が努力するという形になっています。見直しは5年ごとです。
温暖化ガスの排出量のトレード等、京都議定書では達成不能な場合には他国に代償金を払ってでも達成するよう求めていたのですが、パリ協定では様相が一変します。
さて京都からパリに間の空いた理由ですが、
結局、議定書の内容を遵守したのがカナダと日本だけでした。
もちろん未達の罰則はありません。
ポスト京都議定書を決めるときに問題になったのは、まずどの年の排出量を基準とするかです。
たとえば日本やカナダは1990代を基準に求めますが、他の国は2005年前後を基準に求めます。
理由は簡単で、京都議定書を無視して排出量を増やしていた国々は、排出量の多い(好景気の)時期を基準にすれば楽に条約を達成できます。逆にまじめに減量に取り組んでいた国は、その頃には減量策が始まっていたので相対的に厳しくなります。
このことで日本とカナダは条約批准を見送りました。
まあ真面目にやってた国をバカにするなということでしょう。
4)パリ協定について
これには発展途上国の問題があります。
いうまでもなくこれからエネルギー消費量を増やしたい地域は規制に反対します。
京都議定書では先進国のみなので議長国(日本)の虚実合わせた工作で合意できました。
でもパリ協定の前のカンクン合意では
「みんなで頑張って目標を決めて減らすように努力しましょう。目標は15年までに決めてね。その間はみんな減らすように頑張りましょう!」
しか決まってません。
それに従ってパリ協定は増える排出量をごまかすためにGDP1$あたりのCO2排出量などという単位が用いられたりします。(総量規制じゃないんです。)
さて、もとに戻って、これで温暖化の対策になるのか?
温暖化は止められないが十分な対策なります。
もう目的が違っているのです。
このまま温暖化が進んでも、「温暖化ガスの減少が足りないからみんな頑張ってね。」ですみます。
何も決まってなければツバルやベネチアの様子を見て、どうすればいいか皆不安になります。
不安防止のための条約と割り切れば、効果は未定でもいいんです。決まっていることが重要なのです。
5)地球温暖化って大変なことなの?
はい、間違いなく大変なことです。
対応を間違うと人類が滅びるくらいに大変なことです。
…大げさなと思う人が殆どと思いますが事実です。
まず温暖化で勘違いされている点ですが、地球の平均が2℃上がると最高気温は何度上がるでしょう?
答えは4℃から5℃と推定されています。最低気温が2℃~3℃下がるので平均では少なくなるのです。
つまり砂漠と同じような気候になります。
仮に温暖化が進み5℃上がったとしましょう。
日中は40℃を超え50℃もこえるかもしれません。朝には氷点下に下がる可能性もあります。
…農作物作れると思いますか?
おそらく日本はそこまで大きな気候変動は起きません(周囲が水)
しかし大陸内部で急激な砂漠化が進みます。
よくそうすればサハラ砂漠に雨が降って緑化できるという人もいますが、農地の地力というものを作るのに何年かかるかわかっていない人の発言です。
現在のアフリカの飢餓状態がどうなるか、考えるだけで憂鬱になります。
当然、無事な農耕地を求め無駄な戦争がはじまります。
中国大陸の内部は砂漠化が進み、海岸部に人口が移動します。
インド亜大陸でも同様の動きがみられるでしょう。
最終的にはこれに日本も巻き込まれることになるでしょう。
農業といえば、植物が結実する温度というのは2~3℃違えば開花結実しません。
このため、農業技術の改良か、遺伝子改良が必要になります。
例えばヨーロッパ半島は小麦・芋の文化から麦・米の文化になる可能性があります。
しかし家畜の飼料のトウモロコシは高原性の穀物なので改良を加えないと畜産が難しくなる可能性があります。現状の「安い肉」というのは存在しなくなるかもしれません。
ということで大変だということはわかってもらえたと思いますが…問題はだれもこれを止める方法がわからないということにあります。
私のような一素人がこんな風に書いても問題はないのですが、ローマクラブのレポートにこう書いてあったら大変な反響が起きるでしょう。
だれも寝た子を起こしたくないのです。
CO2排出枠取引に対する欧米スタンダード(先に決めた日本式は国際標準になれませんでした。)
これに絡む件としてIMFの資金の流動先の変動に基ずく代償問題
植林によるCO2減少といった嘘
CO2を減らすのは15年木まででそれ以降はCO2排出が多くなるので切って植林しないといけない等)
書きたいことは多々ありますがくどくなりそうなので、このへんで。
追伸)そんな中でも日本はLED使用の屋内型水耕栽培植物工場や養殖技術の開発、あるいはクロレラやミドリムシといった微生物の利用を含め、まだ対策が進行している方ですが…他の国が対応できてるかどうか…
あ、安全用の言葉を
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・・・だといいけど