悪人 「悪いかこんな人間で」
この小説は新たなゾンビの定義を書きたくて書きました。
別にこの小説は自分が反日ではなく大災害が多く起きたらこのような社会が起きて仕舞うのかなと思い書きました。
俺が戸籍を無くしたのは一年前の春であった。
と意味も無く呟いてしまった。
そうしたら向こうから同じ作業服来た、オッチャンが来た。
「よう武チャン一つ聞いてもいいか」とオッチャンは言った。
「どうして19の君がこんな薄汚ねえ所え落ちたんだ。」
と発音自体は痛快な喋りだが内容がとても痛い
「俺が戸籍を失った理由を聞きたいかって、アンタモ物好きだな。そうだな強いて言うなら「巻き添えだ」そう親が借金をこさえて蒸発をしてその後両親は密輸船に乗って台湾に高跳びするはずだった。」と言ってやった。
だが普通に考えて四方海に囲まれているこの日本からそう簡単に出れるわけが無いんだ。
そう俺は思ったのだ。いやそう悟らざるしか出来なかった。
そしてオッチャンは「そうか結局両親は御陀仏になってしまったんか」と言った。
オッチャンは続けざまにこう言った。「いつからこの国はこうも落ちたのだろう」と愚痴を溢した。否溢さざる事しか出来なかった。それ程この国は落ちたそれこそ
終戦直後の日本のように、いやまだ歴史が示す通り終戦の後は高度経済成長をした
だが今の現状はなんだ表面上の成長は過去最高値である。
それこそどうしようもない位だが中身を見てみれば「非正規雇用は当たり前、完全実力主義、医療制度が崩壊」と完全に新自由主義が蔓延っている
どうしてこんな悲惨な日本が出来たかって、TPPだってFTAかって、それともIMFか。
それらは「半分当たりだ」じゃ残りの半分は何かって簡単だろ「自然災害だよ」
どうせ21世紀の0年代や10年代の人間はたかが自然災害でここまではないと思うだろう。
そらな「平成関東大震災」や「富士山噴火」や「第二次日中戦争」が無ければさこんな糞な社会なんて出来やシネエノサ
そう心で幾ら嘯いても世の中は変わらない先月戸籍を無くした人たちがAK-47やRPG-7 64式小銃を持って各地で反乱する映像がテレビで流れていた。
その無くした奴の中に自衛隊員、海上保安庁の職員、警察の人達がいた。
どうして分るかって、制服を着ていたからだよ。
結果反乱は失敗より戸籍剥奪者又戸籍無所持者は白い目で見られ「ゾンビ」と言われるように鳴った。
ある意味現代社会において戸籍が有るか無いかで「人か人では無いか」を判断している
だから無ければ「ゾンビ」と言われても仕方が無い事なのかもしれない。
だから俺は1日でも早く1分1秒でも早く人間として甦る準備をしなくては成らない
それが他人を蹴り落とす非情の鬼と成ろうとも、極悪非道になろうとも
だからこんな人間で悪いか
完
こんな小説を読んでいただきありがとうございました。
じつは構想段階ですが毛沢東に憑依した学生を描く「アイヤー なんで僕が毛沢東」という小説を書きたいなあと思っています。