約束の答え
「な、なゆら?あの時の「なゆ」がなゆら?」
「そうにゃ。思い出したにゃ?」
なぜ今まで忘れていたのだろう。忘れていられたのだろう。俺は今ハッキリと思い出した。あれほど、強くした約束を忘れるなんて馬鹿野郎だ。
「あの後、ヒコに貰った「神魔玉」に秘められた超ド級の魔力で、あっといまに「まじか☆らんど」は復活したにゃ。そして散らばっていた仲間もどんどんもどって、今はあの時より大きくなったにゃ。それもこれもヒコのおかげにゃ」
「えっと……ってことはなゆらってお姫様……とか?」
「そうにゃ。それがどーかしたにゃ?」
「どうしたっていうか……なあ?」
「あ、だがしかし!コレは極秘事項だったにゃ。いかんにゃ、オヤジ殿に大目玉にゃ」
「それもこれもこの状態をなんとかしなけりゃだけどな……」
「それにゃ」
「ん?」
「ヒコは「まじか☆らんど」の国民がなぜ魔法を使えるかわかるきゃ?」
「何を唐突に」
「いいから答えるにゃ!」
「訓練?」
「んにゃ」
「呪文の勉強」
「んにゃ、んにゃ」
「……じゃ分からん」
「バカだからにゃ」
「え?」
「魔法が使えないなんて微塵も考えないバカだから魔法が使えるにゃ」
「な……んなことはないだろう」
「いや、ほんとにゃ。ヒコは何を信じる?」
「そ、そんなこと突然聞かれても……」
「ワッチはいつでもヒコを信じておる。あの時、亜空間からワッチを救い出したのもヒコ。そして「ビックリボンボン」で「神魔玉」を引き当て、「まじか☆らんど」を救ったのもヒコ。そしてあの日の約束通り、ワッチを呼び出したのもヒコにゃのら」
「そ、それは……」
「だからワッチは信じておるのにゃ。ヒコを。これらを引き起こしたのがヒコの特異体質のせいだというのなら、それを含めてワッチは信じておるのにゃ。今回「デル魔くん」を引き当てたのも、きっと何か意味がある。だから呪文を忘れてしまったとしても、必要であればまた同じ呪文を詠唱することができるであろうぞ……」
「そうか……俺はこの体質は不運なものと思ってきた。しかし、こうしてなゆらとめぐり逢えた奇跡は、この特異体質のおかげなんだ。そうか……そうだよな。できるかどうかじゃない。やってみなくちゃ始まらないんだ」




