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冒険準備2

泣こうが喚こうがどうしようもない。

餓死して死にたくないし、戦場送りも真っ平ゴメン。

そうなると出来ることは一つ。

冒険者として働くのみだ。

覚悟を決めてギルドに入る。

石作りの町並みの中にあって、ここは木製の建材が目立つ作りだ。

うん。

今更ながらの風景描写(貧弱)ですが、なにか?

てか風景なんてどうでもいいねんすよ。

俺このままじゃマヂっっっパネェんっすよ。

そんな事を考えながらカウンターへと向かう。

6つあるカウンターの中で、順番待ちの人数が一番少ない左隅の列に並ぶ。だって時間もったいないもんさ。

カウンター職員はハゲたデブい中年のおっちゃん。

ツケでレンタル武器の安っぽい短剣を借り入れて、初心者向けのクエストを見繕ってもらった。

「あ〜初心者向けならまずは『薬草の採集』とか『幽鬼の討伐』かねぇ?これならわざわざクエスト受注しなくても、現物と交換で支払いが出来るし、期限もないしねぇ?」

なるほど。

初心者にわざわざ依頼するようなクエストは無いと。

むしろ納得だからいいけど。

とか思ったり。

「じゃ、それやってきます。一応薬草の見本的なモノは貰えますか?あと幽鬼ってどんなのですかね?強いっすか?」

と。

そんな感じで必要な情報を揃えてギルドを後にした。

駆け出し連中が集まってパーティーを組んでいるらしく、俺もギルドのおっさんに奨められたのだけど、自分がどの程度冒険者として動けるのかすら知らないまま、人の和に入ろうとは思えなかったので今回は辞退することに。

「・・・・・・って。そう言えばどこに行けば良いんだっけ?」

ハッハワロス。

街の南城門の前まで歩いて来て、今気付きましたよ。

いや、ホント門出た後じゃ無くてよかった。

とんぼ返りして聞き出しました。

はい。

南城門出た所でOKだそうで。

・・・ほら、俺って、箱馬車で来たからね!?

馬車の護衛出来るレベルの冒険者は初級も初級『街の側の平原』に出てくる魔物なんて歩きながら片付けちゃうらしいからさ、護衛さん達が馬車の外で楽しそう喋ってるなー。ってくらいに思っても、まさかお外で戦闘してたとは思いませんでしたのよ?

や、旅の初めの頃にはマトモにやべぇ戦闘もあって、その戦闘の時は護衛の人達もキチンと馬車止めて対応してたから余計にね?

こぉ『馬車が動いてる間は平和だけど、止まったらイロイロ覚悟しましょうね?』

みたいな。

そんな訳なんで俺が狩場を知らなかったのは仕方のない事なんですよ。

そう思うでしょ?

誰だって、そう思うべきなんですよ!?

そんな事を心の中で叫び続ける今日この頃。

あぁ。

どっか行きてぇなー。。。

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