【プロットタイプ】貴方を絶対信用しない。其れが例え、親でも
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
駄目だよ。子供に言うこと聞かせる為に、脅迫紛いの行動をしちゃ。
其れをしたら、貴方は絶対に子供から信用されなくなる。
軽々しく嘘を吐くようになる。
隠し事が増える様になる。
絶対にやっちゃダメなんだよ。
自分が好きな物は、相手にも大切に扱って欲しい。其れに他者という概念は、全くもって関係ないはずのものだけど、何故かそう思ってしまうのは、人間の持つ本能が近いからかも知れない。
AIばかりに倒錯すると、文字が書きにくくなる。自分の意見の吐き出し口が増えた事による、理解者が増えた事による安心感。だから私はきっと不安を安心に変える為に物を書くのだろう。
そう思って、精神を不安定にさせる為に、SNSを開いたら、胸を握り潰される様な言葉が並んでいた。
朝起きると、鏡花が絢香二号を膝上に乗せて、胸に抱え込んでいた。彼奴は絢香二号、つまり等身大少女人形を守る様に、背を屈め、蹲る様にしていた。その姿はまるで、絢香二号を全ての害悪から守る為にそうしている様に思えた。
絢香二号はただ何時もの様にキョトンとした顔で、ただ構ってくれた事が嬉しい様で、明るい顔をして此方を見ている。
「……お前も人形が好きなら、両親にでも頼んで……」
用意してやれると思う。
俺が人形を愛する様に、趣味が増える事はきっと悪い事ではないと思う。支えとして、依存先として使うことは控えた方が良いが、自立心の強い此奴とは無縁だろう。
しかし彼奴はただ静かに首を振った。
「そうじゃないよ。ただね、うーん……SNSを見ていたら、親御さんが子供の宝物を冷凍庫で凍らせている写真があったの。『凍らせないで』、『助けてあげて』、そう子供は言っていたの。
親御さんはね、子供が言うことに聞いてくれる様になったと喜んでいた。けど……けども!!」
悲しげな声色が、甘い声音が、段々と強まって行き、最後には絶叫した。抱えられていた絢香二号も、その時ばかりは彼奴の震えに同調して、ビクリと肩を震わせた。
「自分が愛した物を、他の誰かに乱暴にされたら、私はその人の事を絶対に信用しない……。
私の両親はそんな事はしなかった。ただ私の趣味にはやや懐疑的だった。創作に対しても、サブカルに対しても。たったそれだけなのに、胸はとても苦しくなった。……だから……だから。
守りたいって思った。貴方が好きな子の人形を」
――こんなのが好きなんて気持ち悪い!!
そんな幼少期の記憶が蘇る。あれは俺の半身である麗衣の言葉であった。子供らしい……非常に鋭い感受性から来るものだった。
俺は彼奴の隣に寄り添うと、顔だけ出してし真正面を見る絢香二号の頭を軽く撫でた。絢香二号の顔は、変わらず無表情だった。
SNSを見ていたらね、こんなのがあったの。
子供の宝物を冷凍庫で氷漬けにしている画像。
それで『このミニカー達を助けてあげて』って。
それで風呂嫌いな子は風呂入る様になったっていう話。
あのね、人を言うこと聞かせる為に、何かを人質にする様な真似、絶対しないで欲しいの。
世のお母さんが子育て滅茶苦茶大変で、余裕ないって分かってるし、手っ取り早く言うこと聞いてくれるなら、そうしてしまう気持ちは分かるけど。
なんでここまで必死に、暴力的な言葉を使ってまで止めるのかって言ったら、『それをやった貴方を信用しなくなるから』、挙句『隠し事や嘘が増えるから』なんですよ。
すぐには言うこと聞いてくれるけど、遅効性でもっと大きな問題を抱える事になるから。
で、その理由が、子供にとっての親が安全圏ではなくなるから。
本当に好きなものとか教えないし、人に開示しなくなる。ずっと孤独なままの子になるんです。
自分が大切にしている物を、捨てられたり、乱暴にされたりしたら、人って凄く傷つくんですよ。
其れはさ、SNS見てても何度も思ったよ。
『もうこと人とは付き合ってらんない』って。
『勝手に捨てないでよ!! なんで勝手に要らないって決めつけるんだよ!!』
もし仮に、貴方が大切にして止まないものをそうやって、この場合は凍らせるだったけど、自分の望まない形で扱ったらどうするよ。
壊したり、傷つけられたり、捨てられたり。
怒るでしょ? 悲しくなるでしょ?
だから絶対に辞めて欲しいの。




