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第一章 風の記憶

高校に入って間もなく、彼女はふとしたきっかけで朗読のボランティアを始めた。

目の不自由な子どもたちに本を読む時間は、彼女にとって不思議な感覚だった。

ページをめくる音、声を届ける時間、そしてその反応。

彼女が読んだ言葉が、まるで風に乗って誰かの心に届いていくような気がした。


ある日、一人の少年がぽつりと言った。


「お姉ちゃんの声、風のにおいがするね。ぼく、泣きそうになる。」


その言葉で、胸がきゅっとなった。

彼女自身も、少年の声に「懐かしさ」を感じていたからだ。

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