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Kick !!  作者: 安息香酸
8/18

Round.8 ”決心 part.1”

かなりハイペースで進みます&今回から視点が変わったりします

・・・申し訳ないです^^;

拓也が入会して、半年が過ぎた。

入会後、拓也は何かに取り付かれたかのように練習した。

そのかいあってか、拓也は既に基本の動きは全て終え、一人でシャドーボクシングをすることさえ出来るようになっていた。体重も-5kgでちょっと痩せて、それが目に見えてわかる。(まだまだデブだが・・・)

周囲はそれを見て「良く練習する子が入ったなぁ」と感心し、将来選手になった姿を期待する者がほとんどだった。

しかし、一人だけ違う見方をしている者がいた。


田村先生だ。


先生「(コレは・・・ちょっと異常だ)」


先生「タッ君!」


拓也「はい?」


先生「ちょっといいか?話がある」














拓也「(なんだろう?話って)」


拓也はいきなり先生に呼ばれ、話があると外に連れ出されていた。


先生「さて・・・この辺ならいいか」


連れてこられたのはお寺の裏にある、学校の体育館裏みたいなところだ。


先生「単刀直入に聞く。タッ君、何をそんなに怯えている?」


拓也「え・・・」


拓也は・・・心を見透かされた気がした。











<先生・視点>


拓也「・・・どういうことです?」


タッ君が聞いてきた。外が暗くて顔は見れないが・・・

俺は続けた。


先生「お前、普段の目と練習中の目が全く違う。別人みたいだ。そしてその目は・・・楽しんでるわけではない。何かに怯えている目だ。そしてその恐怖から逃れようと練習している。異常なまでにな。周囲は努力家だと思っているようだが・・・俺の目はごまかせないぞ。」


拓也「・・・」


先生「ここからは俺の推測だ。あくまで今までの経験から考えたものだから、間違えてたらスマン。タッ君・・・虐められているな?」


こうは言ったが、俺は確信に近いものを感じている。

この目は見たことがある。

いや、見たことがある、じゃないな。

俺も”同じ目をしていた”ことがある。

だから・・・わかる。


拓也「・・・・・・・・・・・・はい。そうです。俺は・・・お、俺は・・・」


タッ君は涙をこぼし始めた。

この涙の意味も・・・わかる。この涙は悲しい涙じゃない。

おそらくタッ君は・・・このことを誰にも話さずにいたのだろう。

なぜか?

自分のプライドが許さなかったのだ・・・・・・虐められてるのを認めること、そしてこれを誰かに知られることを。

それを認めざるを得なくなった。そして知られてしまった。


だから・・・悔しいのだ。


拓也「・・・お、俺は・・・虐められて・・・怖くて・・・でも誰にも・・・知られたくなくて・・・内緒にしてたら・・・殺意まで・・・出てきて・・・だから格闘技を・・・やって・・・やり返そうとして・・・で、でも・・・そ、そんな自分が・・・本当はイヤで・・・」


タッ君の考える事は・・・全てわかるような気がする。

もちろん完璧に理解することは出来ない。でも・・・


拓也「なんども・・・この気持ちを消そうとして・・・でも・・・消えなくて・・・」


先生「・・・消さなくていい」


拓也「えっ?」


俺は道を示したい。苦しんでいるタッ君に・・・


先生「それは消そうとして消えるものじゃない・・・時間が解決するのを待つしかないんだ。何年かかるかわからない。でも・・・待つしかないんだ。」


拓也「で、でも・・・もう爆発しそうで・・・ほ、ホントに・・・殺してしまいそうで・・・」


俺が今から言うのは、イバラの道だろう。でも・・・コイツなら必ず乗り越えられる。


先生「・・・タッ君。」


そして、タッ君自身が変わる事ができる。


拓也「・・・はい・・・?」


だから・・・俺は言った。


先生「試合に出てみないか?」

早く拓也を試合に出したい!!


という思いから、かなりハイペースに・・・orz

1度試合に出したら落ち着きますから!!

・・・申し訳ないです・・・

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