Round.4 ”キックボクシング”
拓也「え~っと、この辺にジムは・・・」
拓也は母の許可を貰った後、すぐにインターネットでボクシングジムを調べていた。
ジムに入るとしても、なるべく家から近いほうがいい。ということで家の周辺にジムがないか、探していたのだが・・・・・・
拓也「うわっ!遠っ!!」
残念なことになかったようである・・・
拓也「一番近いところでチャリで往復2時間・・・しかも学校と反対方向だから学校帰りに言ってもかなりかかるし・・・。はぁ・・・。」
拓也の行っている学校は拓也の家から結構距離がある。往復で40~50分といったところか。そこから反対方向に行くのは結構辛い・・・
拓也「はぁ・・・」
母「ため息ばっかりだとろくなことないって、言ったでしょ?」
拓也「うわ!ビックリした!!」
いつの間にか母が隣にいた。
拓也「いきなり現れないでよ・・・」
母「気付かないあんたが鈍いんでしょ?」
拓也「はぁ・・・」
母「ほらっ、また!」
拓也「癖なんだよ・・・」
母「そんな癖、直しなさい。情けなく見えるわよ?」
拓也「・・・努力はしてみるよ」
母「努力だけじゃなくて、直しなさい!」
拓也「わかったから・・・というか母さん、仕事は?」
母「休んだわよ。ジムに入るんなら今日にでも入ったほうがいいでしょ?見学には母さんも行くから。」
拓也「付いて来なくていいよ・・・というか、この辺にボクシングジムないみたいなんだよね。」
母「そうなの?ちょっと見せて。」
そういった母はパソコンで拓也と同じように調べ始めた。
母「・・・・・・確かにこの辺にはないみたいね。あ、でもこれなんかは?」
拓也「どれ?・・・・・・少林寺拳法?」
母「これも格闘技よ?」
拓也「・・・・・・なんか、あんまりかっこよくない・・・」
少林寺拳法家の皆様、申し訳ございません!!少林寺拳法は間違いなく強くてとてもかっこいい格闘技です!!!
母「そう?・・・じゃあこれは?」
拓也「・・・太極拳?」
母「名前的に強そうじゃない?」
拓也「・・・母さん、これ格闘技じゃないと思うよ?おじいちゃんおばあちゃんが朝やってるのテレビで見たことあるけど・・・なんかメチャゆっくりだったし。」
母「そうなの?でもゆっくりなら母さんでも出来そうね。やろうかしら?」
拓也「・・・いつから母さんのやること探してんの?」
母「ゴメンゴメン。」
拓也「はぁ・・・」
母「またため息!!」
拓也「わかったから・・・早く探そうよ。」
そんなこんなで探してはみるのだか・・・
母「柔道は?」
拓也「なんかデブのやるスポーツっぽいし・・・」
おい、お前もデブだろ。
(拓也、身長175センチ、体重87キロ。昔より縦も横もデカくなりました)
母「剣道は?」
拓也「格闘技なの?というか臭そう・・・」
母「空手は?」
拓也「格闘技だけど・・・あんまりかっこよくなさそう」
母「合気道は?」
拓也「空手に同じ」
母「ブラジリアン柔術は?」
拓也「・・・なにそれ?なんか怪しいし・・・」
母「じゃあ・・・・・・」
そんな感じで拓也の格闘技探しは1時間ほど続いた・・・
というか拓也!お前、世界中の太極拳愛好者に柔道家、剣道家、空手家、合気道家、ブラジリアン柔術家その他もろもろに全力で謝れ!!!土下座しろ!!!!
皆様、少林寺拳法に引き続きウチの拓也が失礼なことを言ってしまい、本当に申し訳ございませんでした。
どれもすばらしく、至高の格闘技でございます。
母「ん~、なかなか見つからないものねぇ・・・」
拓也「というか母さん、俺ボクシングやりたいんだけど・・・」
母「じゃあこれは!?」
拓也「もう、今度は何?・・・・・・キックボクシング?」
母「これならボクシングだし、場所も学校帰りにいける距離だし、いいんじゃない?」
拓也「いや、キックボクシングとボクシングはやっぱり違うんじゃ・・・」
母「そうと決まったら、早速行くわよ!!」
拓也「いや、だから・・・」
母「早く準備しなさい!母さん、化粧とかしてくるから!!」
拓也「えっ、いや母さん・・・行っちゃったし」
母は大急ぎで化粧を始めたようである。
拓也「しょうがない、一応行ってみるか。俺も準備しよ。」
しかし、こんなドタバタで行くことになったキックボクシングジムで拓也の運命は大きく変わることとなる・・・。
拓也「てか、反対してたのに母さんが一番張り切ってない?」
・・・・・・はい。1度あることが2度ありました。
ジムに行くまでの過程を考えてたら1話かかっちゃいまして・・・
次こそ!ホントのホントに、マジでジムに入会します!!
2度あることは3度・・・聞きたくない!!!
以上、安息香酸の言い訳でしたぁ~・・・
はぁ・・・